第3章 龍の髭(蛇の髭)〔筋肉疲労などの回復剤〕  強壮 気力向上 消炎 滋養 滋養強壮 解熱 鎮咳 鎮咳去痰

◆見分け方の特徴

龍の髭
龍の髭

龍ノ髭は、昔から造園や街路樹の下草にと使われてきた一般的な植物です。淡緑の葉色がとても綺麗です。7~8月頃に小さく白い花が咲き、12~1月頃に小さな濃青の実がなります。しかし葉の間に埋もれてあまり目立ちません。密集して植え、低く密なカバーができます。地表にあたる日光を遮断しますので雑草防止や水分蒸発抑制や土の流失防止に効果があります。

龍の髭はユリ科ジャノヒゲの肥大根で糖類、ステロイドサポニンなどを含有します。

蛇の髭は山野草として、山に自生する大きめの仲間です。(学名: Ophiopogon japonicus)はキジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草です。古い民家などでは、雨どいの代わりに屋根に沿って植えられていました。

高さ10cmほどで細い葉が多数出る。葉状が龍の髯に似ているので名付けられたと言われる。夏に総状花序に淡紫色の小さい花をつける。子房は種子を1個含むが、成熟前に破れて種子が露出して青く熟す。

葉状から、ジャノヒゲ(蛇の髭)またはリュウノヒゲ(龍の髭)といわれたが、別説ではジョウノヒゲが転訛して、ジャノヒゲになったと言われる。ジョウノヒゲとは、「尉の髭(じょうのひげ)」の意であり、能面で老人の面を「(じょう)」といい、この葉の様子をその能面の(あごひげ)に見立てたものらしい。

日本を含む東アジアからフィリピンの森林に広く分布し、よく植え込みに用いられる。中国では、大きな公園などの下草として見受けられる。(明十三陵、周恩来古居跡など)しかも、日本の大きさと比べたら巨大である。日本庭園で見られる黒龍も蛇ノ髭の仲間です。

※見分け方:

葉を根元から指で挟んで葉の先端へ向かって引っ張る。これで指に掛かるのは危険です。次に、それを逆に先端から根元へ向けてみたら!

          
  • 指の肌に引っ掛からず、滑らかである。
  •       
  • ×指の肌にザラザラと引っ掛かかり、下手すれば指が切れる。

この○印が正しい龍の髭です。×印はもどき草(ゴルフ場に多い)ですからダメです。

◆採集と調整

根は所々が太く紡錘形(落花生の殻の形状)になり、これを麦門冬(ばくもんどう)と称して漢方薬では鎮咳、滋養、強壮などに用いる。日本薬局方に収録の生薬である。麦門冬は、麦門冬湯、清肺湯などの漢方方剤に多く使われている。茎は高知県などでは食用とされ、ゆがい てから更に油揚げなどと一緒に煮て食べる。

この根っ子の紡錘形の部分のみを採取します。草を引っこ抜いて、根の紡錘形を切り取って集めます。(草は再度、埋め戻します。約3年もすれば成長と共に根の紡錘形ができる)

綺麗に泥を落とす為にザルなどで水洗いする。その後は、新聞紙やダンボール紙に拡げて、充分に乾燥させて下さい。水気が完全に無くなる程度まで乾燥させる。水分で腐り易いのでビニール袋などで密封しないこと。

◆薬効

中国における薬物の応用の歴史は非常に古く、独特の理論体系と応用形式をもつに至っており、現在では伝統的な使用薬物を「中薬」と呼んでいます。中薬では、草根木皮といわれる植物薬が大多数を占めるところかろ、伝統的に薬物学のことを「本草学」と称しており、近年は「中薬学」と名づけています。

中薬学は、中薬の性味・帰経・効能・応用・炮製・基原などの知識と経験に関する一学科であり、中医学における治療の重要な手段のひとつとして不可分の構成部分をなしています。この龍ノ髭の粉末を麦門冬と呼ぶが、ここではお酒として使用します。

筋肉疲労を一晩で癒します。キャッチコピー胃や心臓の虚弱からのキツイのぼせを下げ、気力向上、滋養強壮、消炎、解熱、鎮咳去痰として咽喉の腫痛などに応用します。

◆造り方〔引き上げずに放置〕

充分に乾燥した紡錘形の根は、水分が無くなれば皺だらけです。乾燥して縮んでいますから好みの焼酎(アルコール度数25度)を一升瓶を用意する。乾燥した材料を瓶の口から注ぎ込むだけ。(紙でジョウロみたな形を用意して注ぐと簡単)お酒が溢れないようにコップ半分ほど先に飲んで置きますか!

広口瓶に素材を入れて、大量に造るのも良いでしょう。いずれにしても、直射日光を避けて暗い場所におく。素材引き上げは不要です。乾燥した根は、お酒を吸いこんで元の大きさへ戻ります。透明な瓶であれば色が見えます。やがて半年もすれば薬効成分が引き出され薄いクリーム色になる。そのまま6ケ月以上寝かしてから、お猪口1杯程度を飲めば良い。