第4章 コレステロール〔善玉と悪玉との均衡〕 

コレステロールというと、コレステロール値が高いので食事を控えなければ、と考えている方も多いと思います。確かに、脂肪の多い食事やカロリーの摂り過ぎで必要以上に肝臓からコレステロールを作り出してしまったり、またコレステロールの摂り過ぎで、コレステロールのバランスが崩れて血中コレステロール値が高くなってしまい、高コレステロール血症や動脈硬 化などの病気を引き起こしている方が増えています。

しかし、コレステロールそのものが悪いわけではありません。血管の成分はコレステロールです。そこで、闇雲にコレステロール値を下げてしまえば、当然ながら血管が老化して脆くなるでしょう。コレステロールには善玉コレステロール(HDLコレステロール)と悪玉コレステロール(LDLコレステロール)があります。

善玉コレステロールと悪玉コレステロールのバランスを保つことが体にとって大切です。

◆総コレステロール

血液中に含まれる全てのコレステロール(善玉コレステロールや悪玉コレステロールを含め た)の総量のことです。

コレステロールの体内での役割
  • ー、細胞膜を作る。
  • ー、筋肉を作るホルモンの原材料。
  • ー、栄養分の分解。
  • ー、栄養を吸収する胆汁酸の原材料。

◆悪玉コレステロールと善玉コレステロール

・悪玉コレステロール(LDLコレステロール)
コレステロールを体内に供給する役割をしていますが、増加しすぎると血管に溜まって、動 脈硬化を進行させてしまいます。中性脂肪が増え過ぎると悪玉コレステロールが増える原因になります。
・善玉コレステロール(HDLコレステロール)
体内に蓄積されたコレステロールを排出し、動脈硬化を予防します。

◆コレステロール値

よくコレステロール値を下げることを気にされている方の中で数値の見方を間違えている方がいます。それは、基準値(正常値)内であるにもかかわらず、コレステロールを下げる必要があると気にし過ぎている人です。(コレステロールの本当の意味を無理解なのでしょう)

その時々によってコレステロール値は増減します。基準値内である場合には、全くコレステロール値を気にする必要はありません。

気にしなければならないのは、基準値に入っていない人だけなのです。過度に気にし過ぎることでストレスがたまらない様にして下さい。ストレスは万病の引き金になります。

総コレステロール値 240mg/dl以上が治療域

  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値 140mg/dl以上が治療域
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)値  40mg/dl未満が治療域

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