第3章 タウリン〔なぜ必要なのか〕 

タウリンは、主に魚介、特に貝類(牡蠣など)やイカ、タコ、魚の血合いなどに多く含まれる成分です。タウリンは、血圧やコレステロールや血糖値が高い、または、肝臓が疲れていたり、身体がむくむ、息切れするといった健康上の不安を抱えている方にお勧めです。

タウリンは、体内の筋肉、脳、眼の網膜、心臓や肝臓などの臓器に高い濃度で含まれています。タウリンには、私達の身体や細胞を正常な状態に戻そうとする作用(ホメオスタシス機能)があります。例えば、血圧が高いと下げ、肝臓の働きが鈍っていると高めるのです。

◆タウリンの肝機能を高める3つの働き

  • 胆汁酸の分泌を盛んにすることで肝臓の働きを助けること
  • 肝細胞の再生を促進させること
  • 細胞膜を安定化すること

肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがあります。タウリンによって胆汁酸の分泌が増えると、血液中のコレステロール値も下がります。ラットを使った実験では、この効果が確認されています。

ラットに高コレステロールのエサを与えると、血液中のコレステロール値が上昇していきます。ところが、エサの中に1%のタウリンを混ぜて与えると、コレステロールの増加が抑えられる、という結果が出ました。また、タウリンにはインスリンの分泌を促す作用もあり、糖尿病の予防にも良いと言われています。

◆タウリンで肝臓を守る

タウリンは肝臓に良いのです。タウリンを投与したラットと、投与していないラットに、濃度が15%のアルコールを飲ませ、2時間後に血中アルコール濃度を測定しました。すると、タウリンを投与したラットの方が、はるかに早くアルコールを分解していました。

アルコールは体内に入ると、いったん肝臓内でアセトアルデヒドに分解され、更に酵素によって再び分解されます。この分解作業が肝臓に多大な負担をかけてしまうのです。そこへ、牡蠣に含まれるタウリンが入ると、酵素の働きを助けることで、アルコールの分解を早め、肝臓への負担を軽くしてくれます。

お酒を飲んだ後はアサリ貝の味噌汁が良い、これは正しい先人の知恵だったのです。

◆タウリンは脂肪肝を良くする

近年、若い人たちの間で増えつつある脂肪肝は、肝臓に脂肪が溜まり、動脈硬化を始めとする様々な生活習慣病を引き起こす、極めて危険な症状です。(脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪がたまった状態で、肝臓の肥満症です)

牡蠣に含まれるタウリンは、肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出してくれ、そして脂肪肝を良くする働きがあるのです。つまり、タウリンが肝臓に入ると、まず肝臓内の中性脂肪を取り除きます。更に、肝臓から脂肪を外に排出する働きをしてくれます。食事療法としては、タウリンを含む牡蠣などを食事に取り入れて、脂肪肝を予防しましょう。

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