第27章 胃のトラブル〔ストレスに弱い消化器〕 

「目は心の窓」と言う言葉がありますが「胃は心の鏡」と言っても良いでしょう。胃の働きは、精神的な緊張やストレス、その他いろいろな外的な影響を大変受けやすくなっています。心配事があったり、むしゃくしゃして気持ちが苛立つと、どうも食事が食べられない、あるいは食事が美味しくない等の経験もあるでしょう。食欲不振になって、色んな病気の引き金にもなります。

有名な小説の巌窟王の主人公は恐怖のため一夜にして白髪になりましたが、一夜にして潰瘍が発生した報告もあります。余りにも大きな精神的ストレスは、一夜にして潰瘍を作ります。それほどでもないストレスでも、長く続くと潰瘍発生の原因にもなります。

しかし、現代社会でストレスが無い、という状態は考えられませんのでストレスを解消する必要があります。この解消法も人によって千差万別で、解消下手な人も多いものです。「忘れてしまうこと」や「気分転換すること」が普通に言われる解消法です。尤も「やけ食い」はいけませんね。

要は、仕事のことを自宅へ持ち込まない気持ちが大事です。「お酒はどうだろう?」気にしながらの飲酒は潰瘍になります。その他の胃の具合が悪い場合には禁酒して下さい。胃の具合が更に悪くなるでしょうね。お酒が飲める事は健康な証拠の一つですが、胃を悪化させるのはいけません。飲み方にもよりますが、どんなお酒でも心楽しく飲んで下さい。ただ、アルコー ル依存症の危険性を考慮して欲しいものです。「酒が飲めるものなら朝からでもいい」と言う感覚はアルコール依存症の危険性が高いのです。夜の街に灯がともる頃に飲みたくなるのは、正常な生活リズムでしょう。

タバコは胃に良くありません。喫煙で胃を害する例が多いものです。空腹時には絶対に喫煙しないで下さい。食後の一服は聞いたことありますが、食前の一服は病気への特急券ですよ。

<胃の形状>

胃の形状は毎日変化しています。アルコールや刺激の強いものを飲んだり食べたりするだけで胃潰瘍がすぐに出来て、自覚症状の無いまま治っているのです。このような状態を1年間に何回となく繰り返しています。「昨年、精密検査を受けたけど、異常なしだったから、今年もどうせ同じだろう。今年は精密検査を受けないようにする」という人が時々います。

しかし、これは健康維持することにとって、一番危険なことです。最終的に結果が出るまで専門家である医者の指示に従うことが、結果的に体にも生活にも経済的(金銭負担減)にも良い事になります。ここでは余り聞きなれないでしょうが、『瀑状胃』を説明します。

※瀑状胃とは上段から流れ落ちるバリウムが瀑布(ナイアガラの滝)のようになっているのでその名がついています。X線検査でもぼんやりして写り辛いのです。

  • 胃が折れ曲がり、胃底部が背面後方から下方に落ち込み、胃が二段になっている。
  • 生まれつき、又はリンゴ型の肥満タイプの人、神経質な人などに多く見られる。
  • 胃潰瘍瘢痕治癒で見られることもある。

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