第26章 休息と不眠症〔人間の本能の一つは睡眠欲〕 

人間は色んな欲求を持っています。佛経世界では108の煩悩があるそうな。(これは語呂合わせで四苦八苦を掛け算して4*9+8*9=108)一般に、三大本能欲として食欲と性欲と睡眠欲があります。ここでは本能である睡眠欲のリズムが狂った不眠症を取り上げてみます。

なかなか寝付かれない、眠りも浅い、朝起きても体がだるい、頭がボーとする、集中力が無い、根気が無い、と言う人が多いようです。

◆習慣性不眠症

<不眠症の原因>

  • 心の引っ掛かり(失恋、仕事の失敗、遠足の前日など)
  • ノイローゼなどの心の病気
  • 身体的な病気(発熱など)
  • 習慣性

<習慣性不眠症の症状>

生活リズムが完全に狂っています。目覚めていても起きられず、二度寝しようにも眠れず、早く眠らないと明日に差し支える、眠っている時間数にばかり気が行く。眠れずに悩むものの実は眠っているものです。眠れないのではないのです、寝付きが悪いだけでしょう。

<その心理状態>

  • 完全な体調で仕事をしたい、だから早く眠りたい、眠ろうと努力する、緊張して眠れない。
  • 眠れない事を恐れる、カフェインで眠れないと怖いから、水や茶やコーヒーを飲まないなど、と慎重過ぎる。
  • 飲むと眠れない、飲んだから眠れない、との自己暗示が強い。即ち寝付きが悪い、いつ眠れるかハラハラしながら眠気を待つ、ますます目が冴えてくる。

<治療:発想の転換>

眠ろうと努力するよりも、眠らない努力をしてみる。最悪でも読書など徹夜で過ごしてみませんか?何時から何時まで眠るよりも、何時から何時まで起きている。土日祝祭日を含めて、2週間の生活リズムとして「毎日、朝6時から夜9時まで決して眠らない」と決めれば、残された時間に眠くなります。規則正しい生活リズムを作るのが大事でしょう。

<体調不良は不眠のせいか?>

仕事や遊びで夜更かしした翌日は、体調が悪いものです。これは十分に眠らなかった事が原因です。しかし、この場合には心身共に眠りたがっているのに、無理して眠らなかったからです。これとは対照的に不眠症の人は、1日7~8時間は床に就いて眠ろうと努力しています。そして、目覚めた時に全然眠った気がしないくらいに体調が良くないのです。

<医学知識がアダ>

健康を守る3つの要素は、運動と栄養と睡眠です。この睡眠を十分に取ることは大切です。これは、夜更かしの体験からも納得できます。しかし、この「充分に眠る」と言うことが、ぐっすりと7~8時間眠る事だと言うように誤解されています。それどころか更に誤解は続きます。「充分に眠らないと健康に良くない、自分は眠れない、だから自分は健康でない、その証拠に体調が良くない」従って「治すには良く眠る事だ」との結論に達して眠ろうと努力するが眠れない。この繰り返しで自己暗示みたいな不眠症も多いのです。

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