第24章 運動と健康〔運動不足は不健康〕 

自分の健康について、どの程度の注意を払っていますか?自分なりに栄養、睡眠、酒、タバコなどに気を使っていると思います。しかし、運動に関しては「した方が良い」とか「しなければ駄目だ」と、分かっていてもなおざりにしている人が実に多いものです。第一、学生時代の体育の時間以外には運動したことが無い、と言う人も多いものです。時間が無い、場所が無い、何をやるの、と理由は沢山ありますが、要は面倒臭いのでしょうね。

運動すると体の中にどんな変化が起きて、またどんな影響があるかを整理して理解し、大いに運動して、健康増進に役立てて欲しいものです。

◆年齢と生理機能の変化

①筋肉運動の年齢的変化:20~30歳の間がピークで年齢と共に低下する
  • 筋肉の弾力性、緊張性、収縮性が低下
  • 神経の制御能力が低下
結果>動作の敏捷性が無くなり鈍くなる
②循環機能の年齢的変化:血管の動脈硬化(弾力性の低下)が進む
  • 血液循環の抵抗が強くなる
  • 心臓の負担も大きくなり、血圧も高くなる
結果>動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞が起こりやすい
③呼吸機能の年齢的変化:肺組織の弾力性が低下し、肺の拡張や収縮作用が低下する
  • 肺活量が低下
  • 酸素摂取量が減少
結果>老化と共に運動で息切れが起こる(酸素ボンベ持ち歩きも)

◆運動不足の弊害

どこも悪くないのに疲れが取れない、少し動くとすぐ疲れる、たいして食べてないのに直ぐに太る、こんな感じを経験していませんか?これらは運動不足と言う赤信号なのです。現代は日常生活での作業(労働も家事)が機械化されて、肉体を使って作業する行為が減ってしまいました。動き回る動物の本来の姿は人間も例外ではないのです。

その弊害の代表例が太り過ぎの肥満です。太り過ぎは、高血圧症、高脂血症、動脈硬化へとつながり心臓に負担を掛けるばかりではなく、肝臓や腎臓も弱くします。特に、中年からの太り過ぎ肥満症は、メタボリックシンドロームと言われる疾患です。統計的にも死亡率が高くて「命にかかわる」と言われています。人間が命を維持して体力を保つには、運動が絶対に必要 なのです。それでは、体力の必要性が言われるのは何故でしょうか?体力が低下している、と言っても、家事をしたり、勤めに出たり、仕事を処理を処理するのに不自由していないから、それでも良いのでしょうか?

人間には「好きな事を、好きな時に、好きな丈、やりたい」と言う欲求があります。それを満たすのが生き甲斐であり、それが豊かな生活だと言う人もいます。それには、普段から不自由を感じていない今の体力以上の体力を必要とします。体力が無ければ悲しい事です。目前の生活に事欠かない体力を持って何も不自由を感じないのは本当でしょうか。実はその日を細々 と送っているだけの体力に過ぎません。筋力も体力も向上させよう、と意図的に行動しなければ筋力は自分で不要だと判断して衰えてゆきます。

目次