第20章 飲酒〔酒は百薬の長〕 

世界中のあらゆる民族が、それぞれに独特のお酒を作って愛飲しています。酒を飲まない民族は殆どいないのでしょう。(厳格なイスラム教徒は飲酒を禁じているそうです)

もし、酒が人間に害をなすだけならば、これ程に長い歴史で存続しません。「百薬の長」と言われて継続しています。しかし、極めて旨いものであり、精神的な抑制が無くなるために、度を過ごして飲酒すれば、色んな過ちを犯したり、健康を害してしまいます。あくまでも「百薬の長」として酒類と上手く付き合いたいものです。

1 酒の効用

  • 血行を良くして新陳代謝を高めるので、肉体の疲れを取る。
  • 一時的に精神的な不安や抑圧から解放し、爽快感をもたらす。
  • 人間関係を親密にする。
  • 就寝前の酒は睡眠、熟睡に導く。
  • 少量の酒は食欲を亢進させる。

2 酒と動脈硬化

2合以上の酒類を飲めば、体内の血中アルコール量が増える。すると中性脂肪が増加し、皮下や肝臓や血管などに脂肪が沈着します。この沈着が粥状態(プラーク)となって血管が狭くなり、動脈硬化を促進します。その結果は脂肪肝、肝硬変、心筋梗塞へと進んで行きます。

3 飲酒と高血圧

人間の解毒能力は、アルコールに対して1時間当たり9~15㎖です。

・日本酒
2時間で1合
・ビール
1時間で大瓶の半分(320㎖)
・ウヰスキ
2時間でダブルグラス1杯

これを目安にして下さい。個人差がありますから飲み過ぎない自分の適量があるでしょう。尚、平日にビール大瓶1本程度が適量の飲酒とも言われています。

4 一般的な注意

  • 肝疾患、心臓疾患、糖尿病の人は医師の指示に従い、許可されても極く少量に留める。
  • 空腹時に大酒を飲まない。
  • 自分の適量をわきまえ、無理に飲んだり、人に強いて飲ませない。
  • 毎日の飲む習慣(ややアルコール依存症)の人でも、週一回は禁酒日を作る。
  • たまの多量飲酒の時にも、二日酔いにならない程度に飲む。

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