第15章 熱中症〔猛暑では水分補給〕 

危険!炎天下のスポーツによる熱中症(こまめに水分と塩分の補給を)

暑い最中にゴルフ、ジョギング、サッカーなどの激しい運動をすると、体から大量の熱が発生し、体温が40度を超える異常高熱になります。その結果、気付かずに脱水状態が進み、手足の痙攣や吐き気、失神、酷い時には意識障害を起こしてショック症状で死に至ることがあります。これが熱中症なのです。

人間の体は半分以上が水で占められています。水分は体の不要なものを排泄し、体温を調節し、酸素と栄養を運搬し、と大変重要な役割をしています。体重の2%(体重60kgの人ならば1.2リットル=コップ約7杯分)以上の水分が失われると、このような役割が果たせなくなり、上記のような症状が現れるのです。

急に気温が上がったり、梅雨明けしたばかりの時、湿度が高い時などが熱中症を起こしやすくて特に、高血圧症の人、心臓病持ちの人、高齢者などでは要注意です。

熱中症の予防は、炎天下や蒸し暑い日の運動を避け、運動は軽めに、徐々にならしてから行う、また水分と適度な塩分をこまめに補給することが大切です。咽喉の渇きを感じたときには既に体内の水分は減り始めています。気温の高いとき、運動などで汗を多くかいたときは早めに、ゆっくりと少しずつ水を飲みましょう(スポーツドリンクはお薦め)。炎天下での着帽を忘れずに励行しましょう。スポーツ同様に高温サウナ室も同様です。

具合が悪くなったらすぐに運動を中止し、涼しいところで休憩します。意識がはっきりしない場合には、周りの人はすぐに救急車を呼びましょう。特にお年寄りは、咽喉の渇きを感じる感覚が鈍くなっていますので、水分が減っても気づかず、脱水症状が起こりやすいのです。寝る前や起床後には必ずコップ一杯の水を飲むようにしましょう。

脱水症状が出たら、ごく少量の塩を加えた水を飲み、ひどい場合は点滴が必要ですから、医療機関で緊急の処置を受けて下さい。

<熱中症の症状>

1度(熱失神・熱けいれん、現場での応急処置で対応できる軽症)
めまい、失神、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗
2度(熱疲労、病院搬送が必要な中等症)
頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐(おうと)、倦怠(けんたい)感、虚脱感
3度(熱射病、入院して集中治療が必要な重症)
意識障害、けいれん、手足の運動障害、体に触ると熱いぐらいの高体温

※高齢者の場合:咽喉が乾いたから飲む!のは手遅れになります。常に水分補給を!

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