第13章 腰痛〔最近の三大症状です〕 

元々腰痛は、人類が2本足で直立した時からの宿命と言うべきものです。頭と上体の重みを腰の筋肉の収縮で保つために、その無理が腰に来やすくなったのです。腰痛は一般的には、仙気、ぎっくり腰、40寝腰、きっくら腰、腰部捻挫などを含みます。従来は、老人や重量物を取り扱う労働者に多く、骨の奇形(脊椎分離症)や変形(椎間板ヘルニア)でした。

最近は、働き盛りの30代や40代の人、昔は考えられなかった20代、ハイティーンにも多発するようになりました。その半数以上は筋や筋膜性の腰痛で最初の警告反応である「凝り」を完全に治しておかないと『痛み』に変わってゆきます。労働基準局の発表では、業務上疾病発生状況の内で、実に48%が腰痛だそうです。

<運動不足>

最近では中学生の頃から受験に追われ、スポーツに夢中になることも少なく、体格は向上したものの体力が低下したそうです。発育が旺盛な時期に、体力の鍛錬や運動の習慣が無い人は重量物取扱いや不自然な作業姿勢に弱いことが当然です。

電気掃除機は、箒と雑巾よりもずっと楽で力が要りません。安楽椅子に座って居る方が、固い椅子や正座姿勢よりも楽に決まっています。現代人の生活スタイルは、若い内から筋肉を過保護にして、腰痛への準備をしているようなものです。

<寒冷地>

寒冷地や春秋の寒い日そして雨天には腰痛が多発します。東北地方の某工場では、僅か10㎏の重量を持ち上げて運ぶ作業で、93名中で12名が長期入院加療を受けました。月別では2~4月に集中して発症したそうです。寒さで筋肉が弛緩してしまうので注意しましょう。また、気圧変化でも微妙に腰痛が増えています。

<体操の効果(筋肉コルセット)>

悪い姿勢や運動不足によって、徐々に腰痛に成りやすくしているのは、本人の心掛けです。自己健康管理が出来ていないので自己責任です。準備体操を7分間やった結果、腰痛が激減した例が報告されています。

腹筋と背筋を強くする簡単なウイリアムズ体操を続けて行うことで柔軟な「筋肉コルセット」を作ることが出来ます。毎日50回位の体操で腰痛治癒の報告もあります。筋肉コルセットを是非、皆さん自己努力で入手して下さい。※ウイリアムズ体操とマッケンジー体操は、次ページ以降で説明します。

<正しい姿勢の見つけ方>

壁から1歩離れて膝を曲げます。腹部とお尻を引き締めて背中を壁に着けて、足を壁ににじり寄せて膝が伸びるまで立身中正の姿勢にします。このままの姿勢で壁から離れて立って歩けますか?この時の力加減を体感して下さい。

=正しい姿勢は5点の一直線化=

足首~膝~腰~肩~耳の5点が一直線上にありますか?肩や耳が前傾して猫背だと腰痛の元です。一般的な腰痛は椎間板ヘルニアから来るもので、腰の骨を繋ぐ軟骨の椎間板が圧迫されて、椎骨からはみ出して神経を圧迫刺激で痛さを感じます。内臓系から来る腰痛もあります。

   
・腰痛体操 :
骨の周りの筋肉を鍛え、椎間板に掛る力を和らげる。
・正常な姿勢:
無理な負担を筋肉や骨や関節に掛けない。

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