第8章 おしっこ〔その色や状態から病気の前兆を知る〕 

◆腎臓の病気を見逃さない~尿の異常に早く気づく~

腎臓は、体の中で作られた老廃物を尿にして、排泄したり、血液を浄化する大切な働きをします。血液は体の各組織に酸素や栄養を供給しながら、そこで生じる老廃物を回収し、いったん腎臓へ運んで濾過して、心臓へ戻ります。腎臓は汚れた血液から老廃物を濾し取り、これを尿として排泄するのです。

このような働きのほかに、尿を作って体液の成分や量を調節する働きや、ホルモンやビタミンを作ったり活性化することなどがあります。

◆腎臓病の自覚症状

腎臓が悪くなると、むくみが出たり、尿に異常が現れたり、高血圧になる、というような症状があります。無症状のタイプもあり、自覚症状がない人がいます。大部分の腎臓病は、このタイプで進行して、末期になってはじめて症状が出てくるのです。

従って、皆さんには定期的に健康診断を受け、腎臓に異常が起こっていないか調べる必要があります。また、普段から自分の尿の状態や、むくみの有無をチェックすることも大切です。

◆尿のチェック

健康な人の尿の色は、淡黄色から淡黄褐色で、朝起きた時の尿や汗を沢山かいた時などは、少し色の濃い尿が出ます。反対に水分をたくさん飲んだ時や寒い時は、色の淡い無色に近い尿がでます。但し、見た目だけでは判断できない、血尿がでている場合もあるので、40歳を超えたら定期的に尿検査を受けるほうが良いでしょう。

●淡黄色~淡黄褐色 →
健康な色>
●赤褐色・茶褐色・混濁 →
急性腎炎、腎結核、腎臓ガンなど/dd>
●白濁 →
腎盂腎炎、膀胱炎
●黄褐色・泡 →
肝臓や胆道の病気

皆さんは、自分の尿の匂いを嗅いだことがありますか?健康な人の尿はほんの僅かな臭いしかありません。アンモニア臭というのは、尿を空気中に放置しておくと細菌によって臭うためのものです。  

自分の尿の匂いを嗅いでみて、最初から刺激臭があるようでしたら、膀胱などに細菌が繁殖している可能性や尿路に炎症を起こしている場合があります。又、甘ったるい臭いがする場合も糖尿病の疑いがあるので、尿検査を受けてみる必要があります。

その他、尿の泡立ちの有無も見て下さい。尿に蛋白質が漏れ出ている時、尿が泡立ちます。このように自分の尿を時々チェックする習慣をつけ、いつもと違うと感じた時は、病院で尿検査を受けることが望ましいといえます。

※白い紙コップをトイレに用意しておき、色や臭いを確かめる。紙コップを用意していない場 合でも、白い便器ならある程度色の変化はわかります。色付きの洗浄剤などを使用しないで おくと、尿の健康状態もチェックしやすいです。

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