第7章 ロコモ(運動器症候群)〔加齢と共に発症する〕 

加齢と共に筋力が衰え、要介護の要因となるロコモを説明します。これは、歩行など日常生活に必要な運動機能が低下した状態となる「運動器症候群(ロコモティブシンドローム)」のことです。日本整形外科学会は、チェックリストやロコモ対策のトレーニング法なども公表し10月8日の「骨と関節の日」に合わせて注意を促している。高齢者だけでなく、若い人でも将来にロコモにならないよう運動を心掛けよう。

ロコモは筋肉や骨、関節などの機能が衰え、要介護や寝たきりなどになるリスクが高い状態を指す。メタボリック(内臓脂肪)症候群と同様に、健康維持の啓発のために提唱された。ロコモの関連疾患である変形性腰椎症や変形性膝関節症、骨粗鬆(しょう)症など運動器疾患の患者は推定4700万人です。要支援や要介護の要因の2割超を占めています。

骨や筋肉の量は20~30代をピークに徐々に減少し、適度に体を動かしていないと60代以降で思うように動けなくなる例もあります。寝たきりなどになると、生活の質が大きく下がってしまいます。加齢で足腰が弱ったりして歩かなくなり、引き篭もりを始めたら悪循環で寝たきり車椅子などの状態へどんどん加速して筋力低下となります。

年齢を重ねるとロコモになりやすくなる。「ロコモは連鎖する」ので注意です。関節などを痛めると体を動かさなくなる。体重が増え筋力は落ちる。さらに骨折や病気のリスクが高まる悪循環に陥ります。そうならないために早めに自分の状態に気付き筋力維持に励みましょう。

ロコモかどうか知るには日本整形外科学会のチェックリストが有効です。「片足立ちで靴下がはけない」「15分くらい続けて歩くことができない」など7項目。1つでも該当したらロコモの可能性があります。

PH

目次