第4章 操體術とは何なのか〔最初に習得すべき呼吸法〕 

中国には、深山渓谷に住んで霞を食べながら、年を取らない長寿の仙人伝説があります。本当に霞を食べて生きていられるのでしょうか?この霞を食べる『仙人の呼吸法』の秘密とは、何でしょうか?

この呼吸法は、中国でも一部の拳法家や武道家に秘伝として伝えられてきた呼吸法で、これを本当に習得すると、自分の体内の病気ばかりでなく、他人の病気を治療出来る、と言われています。

難しい表現ですが、内面の気を充実させれば、体内を内視することが可能です。

【仙人の呼吸法】
◆吸う動作
  • 口を閉じて、舌を上歯茎と歯肉に当てる。
  • そのまま肛門を絞り、ゆっくりと鼻から深く息を吸い込む。
    ・腹式呼吸ではない。胸式呼吸で行う。
◆静止動作
  • 口を開いて、舌を離し舌先を喉の方向に巻き込む。
◆吐く動作
  • 口を開いて、舌を離し舌先を喉の方向に巻き込む。
  • 肛門を一気に緩め、ゆっくりと口から息を吐き出す。
◆静止動作
  • 息を全て吐き出したまま、数秒間はそのまま静止しておく。

この一連の動作が『仙人の呼吸法』と称される方法です。立ったままでも、寝ていても、どこでも出来る手軽な方法です。

慣れて来ると、自分の意志で出血を止めたり、病気を念じて治療することも出来る様になります。また、副次的な効果として『痔の治療』や『名器を作る』とも言われています。

重要なことは、静かに深く自分の肺一杯に空気を吸い込んで、肺の中の全ての空気を吐き出す、という呼吸法を実践することです。この時に、意識と意念をリラックスさせて、深層心理へ自分のエネルギーを送り込むのです。

難しいことではありません、瞑想してゆっくり、何回でも実践してみて下さい。素晴らしい治癒効果が得られます。なお、治療と治癒との違いを理解して下さい。


  • 治療:医学的、科学的に対処して治すこと。
  • 治癒:内面の気で立ち直ること。心まで治して行くこと。

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