第4章 気力を高める呼吸法〔本当に正しい呼吸法とは〕 

生物は『海』から生まれました。海の中にある酸素と水とミネラルで生きていましたが、進化の過程で陸へ上がって生きるようになった、と言われています。陸上では、酸素を含んだ空気と湖や川や沼の水がありました。しかし、カルシウムを中心としたミネラルを必要とするために、体の骨にカルシウムを蓄えたのです。

既に水の重要性とカルシウムの重要性を述べて来ました。この章では『空気』に焦点を当てて説明します。『空気(空っぽの気、天空の気)』とは何でしょうか?ここで『気』に関する漢字を下の図で並べてみます。

気

『気』を使用した漢字は数多くあります。天空や自然現象や季節などに絡んだ熟語、それ以外の漢字ならば人間の心の持ち方を現しています。この『気』とは何でしょうか?

私達の何気ない『呼吸』は、陸上生物が酸素(空気)を取り入れるための動作ですが『無意識での呼吸法』と『意識した呼吸法』とでは、意味が違います。私達が、日常で何気なく行う呼吸では、肺の半分も利用していません。これは不健全な呼吸法です。酸欠状態になると自然に「あくび」が生じるのも自然の摂理です。

ヨガや太極拳で行う、深く静かに肺を十分に活用する呼吸法のことを『静の呼吸法』といいます。これに対してエアロビクスやジャズダンスの様に、身体を活発に動かして酸素をより多く取り入れる呼吸法のことを『動の呼吸法』といいます。(別名で、無酸素運動とか有酸素運動とも呼ばれます)

以下に説明する東洋医学の呼吸術は、この両面の静/動の呼吸法を併せ持った呼吸法です。これは治療時にもしばしば用いられます。

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