第3節 食事とは無関係?〔今になってやっと発表〕 

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◆コレステロール値「食事で変わらず」動脈硬化学会が声明

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2015年5月:取りすぎると動脈硬化などを招くとして悪者扱いされてきたコレステロールについて、日本動脈硬化学会は「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」との声明を発表しました。 厚生労働省も5年ぶりに改定された「食事摂取基準」で、コレステロールの基準を撤廃しており、これを容認した形だ。動脈硬化予防には食事だけでなく、生活習慣や 運動など包括的な対策が大切だとしている。

◆コレステロールは脂質の一種で肝臓でも作られる

 動脈硬化学会は血中の「悪玉」のコレステロールが高いと心筋梗塞を起こしやすいとして、警告する一方、日本脂質栄養学会は「数値が高い人はむしろ長生き」と主張し、論争が続いていた。厚労省はこれまで、18歳以上の男性は1日当たり750㎎未満、女性は600㎎未満の摂取基準値を設けていた。

しかし5年おきに改定する「食事摂取基準」の2015年版で、科学的根拠が得られなかった、として基準を撤廃したのだ!卵の摂取量と心筋梗塞の発症リスクとの関連を調べた日本人約10万人の研究で「関連なし」との結果が出たことなどを例示し「食事からのコレステロールは一部に過ぎず、食事から多く取れば、体内で作る量を減らすなどの調整する仕組みがある」と解説している。

米農務省も「コレステロールは過剰摂取を懸念すべき栄養素ではない」として、摂取量を1日300㎎未満に抑えていた食事指針を今年見直す方向だ。

こうした中、動脈硬化学会は声明で「食べるのを制限しても血中の値が低下する人と、しにくい人がいて、個人差が大きい」と基準の撤廃に賛同した。悪玉コレステロールの値が高い人はコレステロールの摂取制限が推奨されるとする一方、食事や運動、生活習慣を全体的に改善することが必要とした。

食事についても脂質だけを減らすのではなく「食物繊維を多く含む大豆製品や海藻、野菜類を増やすことが大切」と訴えた。生活習慣病に詳しい医師達は「BMI(体格指数)が30を超える肥満の人は食事制限が心臓病予防に効果的だが、悪玉コレステロールが高くない人は、食事よりも運動の方が効果がある。指針などで一律に定めるのではなく、個々の状態に応じて考 えることが大切だ」と話している。

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