第7節 感染症・腫瘍(21項目)〔検査項目と説明〕 

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◆感染症・腫瘍(21項目)

血清中のB型肝炎ウイルス抗体、C型肝炎ウイルス抗体、抗ストレプトリジン0などから、微生物の潜入による感染症を探知します。C反応性蛋白やリウマチ因子では炎症性疾患が判別できます。腫瘍マーカーでは血中のαフェトプロテイン、糖鎖抗原19-9、癌胎児性抗原、SCC抗原で悪性腫瘍の存在を調べます。腫瘍マーカーとは悪性腫瘍から多く産生される物質です。喀痰検査は口腔内の粘液から肺がんなどの悪性腫瘍、肺結核や気管支炎にかかる細菌の有無を調べます。

A型肝炎ウイルス抗体(HA抗体)
陰性(-)
A型肝炎ウイルスに感染しているかどうかの検査です。急性肝炎の原因であり、慢性化しにくいために定期的な健康診断ではあまり実施されません。
B型肝炎ウイルス抗原(HBs抗原)
陰性(-)
B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかの検査です。ただし、抗原が陽性でも肝炎を発症するとは限りません。
B型肝炎ウイルス抗体(HBs抗体)
陰性(-)
B型肝炎ウイルスに以前感染したことがあるかを調べる検査です。
C型肝炎ウイルス抗体(HCV抗体)
陰性(-)
C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかの検査です。陽性の場合は慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌へと進行します。
抗ストレプトリジンO(ASO)
~244IU/mL
溶連菌感染の有無を調べる検査です。溶連菌感染症による疾患にはリウマチ熱などがあります。
風疹抗体価
陰性(-)
風疹ウイルスに以前感染していたことがあるかを調べる検査です。
トキソプラズマPHA
陰性(-)
微生物のトキソプラズマに感染しているかどうかを調べます。
HIV検査
陰性(-)
HIVは免疫機能を持つ細胞に感染するウイルスです。HIVウイルスの増殖でリンパ腫などの病気を発症するとエイズです。
RPR
陰性(-)
梅毒の検査の1つです。感染から数カ月以上経たないと梅毒を検出できませんが、基本的には梅毒のみに陽性反応を示します。
TPHA
陰性(-)
梅毒の検査の1つです。感染直後から梅毒を検出することができますが、梅毒ではなくても陽性になってしまうことがあります。
C反応性蛋白(CRP)
~0.30mg/dL
体内に急性の炎症や組織の損傷があるときに、血清中に増えるタンパク質の一種です。
リウマチ因子(RA)
陰性(-)
膠原病の中でも特に多い慢性関節リウマチを主に診断します。
RFテスト
陰性(-)
血液中にリウマチ因子があるかを調べる検査で、関節リウマチが診断できます。
αフェトプロテイン(AFP)
~13.3ng/mL
胆道癌、膵臓癌、大腸癌、胃癌などの癌細胞が増えると発生するαフェトプロテインを検出します。
CA125
~35U/mL
卵巣癌や子宮癌などの悪性腫瘍から、特異的に産生される物質の1つです。
糖鎖抗原19-9(CA19-9)
~37.0U/mL
膵臓癌や胆道癌になったときに急上昇する物質です。
癌胎児性抗原(CEA)
~5.0ng/mL
膵臓癌や大腸癌などの悪性腫瘍で高い値を示すタンパク質です。
エラスターゼ1
~300ng/dL
膵臓癌などの悪性腫瘍から特異的に産生される物質の1つです。異常値を示すと腫瘍診断に役立ちますが、示さなくても腫瘍が否定されるわけではありません。
PSA
~4.0ng/mL
前立腺癌のときのみに反応するタンパク質の一種です。
SCC抗原
~1.5ng/mL
肺、子宮、食道、尿路などを覆う表皮や細胞が癌化すると反応する腫瘍マーカーです。
喀痰細胞診検査
陰性(-)
喀痰に含まれる細胞や病的成分が肺癌の検査に有効です。専用の容器に2日分の痰を摂取します。
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