第5節 尿検査・腎臓・大腸(20項目)〔検査項目と説明〕 

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◆尿検査・腎臓・大腸(20項目)

尿蛋白、尿糖、尿ウロビリノーゲン、ケトン体、尿潜血などを検査して、肝機能、腎機能、尿管、膀胱、尿道を調べます。尿酸では関節内に溜まって炎症を起こす痛風が対象です。痛風以外には動脈硬化や腎炎、尿毒症なども診断されます。

腎機能は血中尿素窒素など尿の状態で病気の有無がわかります。腎機能が低下すると血中のナトリウムやカリウムなどの値が上昇します。また、便潜血では2日間で排泄された便中に血が混ざっているか調べ、大腸の病気を発見します。寄生虫や細菌の有無を診断できます。

尿蛋白
陰性(-)
腎炎、ネフローゼ、その他の泌尿器科病気の主な指標になります。
尿糖(糖定性)
陰性(-)
尿に含まれる糖質を調べます。血糖値と合わせて糖尿業の指標になります。
尿ウロビリノーゲン
擬陽性(±)
主に肝機能障害のときに異常な反応が出ます。高熱や薬物などにより変化出やすい項目です。
ケトン体
陰性(-)
肝臓で脂肪を分解したときに発生する老廃物です。高値で糖尿病などが指摘できます。
尿pH
4~7
健康下では弱酸性である尿のpHを調べます。酸性が強いほど糖尿病や痛風を疑うことができます。
尿潜血
陰性(-)
尿に血が含まれているかを調べます。膀胱炎、尿路炎症、結石、腫瘍などによって反応します。
尿比重
1.002~1.030
腎臓が尿をどのくらい濃縮したかを調べます。
尿亜硝酸塩(NIT)
陰性(-)
尿には存在しない物質であり、検出されると尿路感染症が陽性となります。
尿沈渣
赤血球0~5個
白血球0~5個
尿を分離することで赤血球、白血球、扁平上皮、尿路上皮、尿細管上皮、硝子円柱、顆粒円柱、細菌を個別に検出した値です。体内の炎症で数値が上がります。
尿酸(UA)
2.1~7.0mg/dL
尿酸の生成と排泄のバランスが崩れると、血液中の尿酸塩が増えることで数値が上がります。尿酸値が悪化すると、痛風、腎臓障害、高血圧などを引き起こします。
血中尿素窒素(BUN)
8.6~22.9mg/dL
腎機能が低下したときに血液中に尿素窒素が増加して、高値を示します。
クレアチニン(CRE)
男>~1.00mg/dL
女>~0.70mg/dL
腎機能が低下したときに血液中に尿素窒素が増加して、高値を示します。
ナトリウム
137~146mEq/L
体内の水分に含まれる物質で、水分量を調整する腎臓の機能を判断します。
カリウム
3.5~4.8mEq/L
主に筋肉細胞に存在しているため、血中濃度が高くなると腎機能の障害が危惧されます。
クロール
101~110mEq/L
ナトリウムと同じく腎臓の働きを判断する項目です。脱水症状や下痢などでも高い値を示します。
カルシウム
7.9~11.0mg/dL
骨や歯の成分として蓄積されており、通常は血液中にはわずかしか含まれません。仮に血中のカルシウム量が増えると、腎臓、甲状腺、悪性腫瘍などが疑われます。
無機リン
2.5~4.5mEq/L
カルシウムと同じく骨や歯に含まれており、腎臓の機能障害になると高値を示します。
マグネシウム
1.8~2.3mg/dL
消化や代謝に関連する物質で、腎硬化症や腎不全などの腎臓疾患で高い値を示します。
便潜血
陰性(-)
消化管に出血があると便に血が混じって、潜血反応が陽性になります。痔、潰瘍性大腸炎、ポリープ等からの出血も考えられます。
虫卵検査
陰性(-)
ぎょう虫は体外で卵を産むため、セロファンを肛門に当てて、顕微鏡でそのセロファンを観察します。
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