第4節 膵臓・胆嚢・肝臓(18項目)〔検査項目と説明〕 

前ページ 次ページ

◆膵臓・胆嚢・肝臓(18項目)

膵臓は消化酵素を含む膵液にあるアミラーゼの濃度で障害の有無がわかります。膵臓に異常があると、食べ物はうまく吸収できません。さらに空腹時血糖とヘモグロビンA1cを検査して、血中のブドウ糖濃度が病的に高まる糖尿病を早期に発見します。

総蛋白、アルブミン、グロブリン等からは肝機能や胆機能の病気の程度などがわかります。例えば、アルブミンの増加で感染症、グロブリンの減少で栄養障害が判明できます。GOT、GPT、γ-GTPなどからは肝臓の病気を調べます。肝臓は代謝、排出、解毒といった大切な機能が多い臓器です。

アミラーゼ(AMY)
40~126U/L
膵臓で作られる酵素の1つであり、膵臓の障害を調べる代表的な検査です。
空腹時血糖(BS)
60~109mg/dL
空腹時の血液にある糖の量で、糖尿病診断に重要な指標です。ただし、数値は直前の飲食物に影響されます。
ヘモグロビンA1c(HbA1c)
~6.2%
直前の飲食物に影響を受けず、過去1カ月程度の血糖値の状態がわかります。糖尿病診断の決め手となる項目です。
HOMA-R(インスリン抵抗性)
0.1~0.6
空腹時血糖と空腹時インスリンの数値で計算できる糖尿0.1~0.6病を判定する指標です。
総蛋白(TP)
6.5~8.0g/dL
血液中にあるタンパク質の量を計ります。栄養状態の悪化、肝臓や腎臓の機能低下で悪化します。
アルブミン(ALB)
4.0g/dL~
血液中を流れるタンパク質の約50~65%を占める成分です。数値が低いと肝臓疾患や腎臓疾患が疑われます。
A/G(アルブミン/グロブリン)比
1.0~2.3
アルブミンとグロブリンの比率です。グロブリンは血液中を流れる蛋白質の約35~50%を占める成分で免疫力に関係しています。
総ビリルビン(T-Bil)
0.2~1.5mg/dL
赤血球やコレステロールが壊れたときに出る物質で、基準値より高いと膵臓、胆嚢、肝臓などの機能低下が懸念されます。
乳び
陰性(-)
乳びとは脂肪などがリンパに混ざった液体です。空腹時に血清から検出されるときは高脂血症などが疑えます。
溶血
陰性(-)
溶血とは血清や血漿がヘモグロビンで赤くなったことです。溶血は直接的な病気を示す値ではなく、基本的には血液検査の不具合を意味します。
GOT(AST)
0~30U/L
肝臓に多く含まれる酵素で肝障害の手がかりになります。心臓や筋肉の疾患でも高値を示します。
GPT(ALT)
0~30U/L
肝臓の働きを調べる代表的な検査で肝、障害などで増加します。
γ-GTP
0~50U/L
主にアルコールによる肝機能障害に敏感に反応します。
アルカリホスファターゼ(ALP)
100~340U/L
肝臓から十二指腸にいたる胆汁の流出経路に異常があるかどうかを調べます。
チモール混濁テスト(TTT)
0.0~4.0U
肝臓の病気を判断する検査です。基準値より高いと肝炎や肝硬変などを疑えます。
硫酸亜鉛混濁テスト(ZTT)
2.5~12.0U
血清中のタンパク質を凝固させて、混ざる度合いや濁り具合から肝臓のダメージを判断します。
乳酸脱水素酵素(LDH)
100~230U/L
急性肝炎の初期、肝臓癌、心臓病などで高い値を示します。
コリンエステラーゼ(ChE)
男>250~500U/L
女>200~450U/L
タンパク質を作り出す肝臓の能力を見る検査です。
前ページ 次ページ