第6節 スマホ症候群〔身から出たサビになる〕
<スマホ症候群>
最近、スマホ(スマートフォン)が普及したことにより、特に女性(スマホ女子)に、ストレートネックの患者さんが増えているようです。
<主な原因>
ストレートネックは、デスクワークの人に多いことから、座っている姿勢に大きく関係していると考えられます。パソコン作業などは、画面を見るために顔を前に突き出した姿勢を長く続けることになり、非常に頚椎に負担がかかります。そして、そういった悪い姿勢が完全に体に馴染んでしまっています。
また、ストレートネックと猫背はセットで現れることが多く、ストレートネックの人はほとんどが猫背です。ストレートネックは、頭の重心が前にずれているために、首の筋肉で重い頭を支えなくてはなりません。そのために、肩凝りや首のハリが慢性化し、頭痛やめまいなどの症状が出るのです。ストレートネックのチェック
- 猫背気味
- デスクワークの時間が長い
- 座っていると首や肩がつらくなる
- 首を後ろに倒すと痛い
- 疲れると、頭が締め付けられるような頭痛がする
- 写真を撮ると、首が傾いている
- 肩の高さが違う
- 手の長さが違う
4つ以上当てはまる方は、ストレートネックの可能性が高いので、できるだけ早く受診しましょう。
<ストレートネックの病院での治療>
頭痛、首こり、肩凝り、めまい、手のシビレなどで、整形外科を受診しレントゲンを撮ってストレートネックと診断された場合に行う治療は、主に下記のようなものです。
- 首の牽引
- 首・肩の周囲の筋肉をマッサージ(揉む・摩る・叩く)など
- 痛み止めの薬
- シップを患部に貼る
- 首の筋肉強化
しかし、病院に定期的に通い、首の牽引や患部のマッサージを行っても痛みが治まらなかったり、かえって悪化したりする人も多く、治療過程に納得できずに東洋医学や整体院へ来られる方が多くいらっしゃいます。