第3節 胃下垂〔痩せの大食いは胃下垂かも〕 

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<胃下垂>

胃下垂は普通よりも胃袋が下がった状態を言います。これは病気と言うほどのことではありません。従って、あまり心配する事は要りません。

<胃下垂の原因>

胃下垂は様々な要因で起こりますが、「胃を支える筋肉や脂肪の少ない痩せ型で長身の人」がなりやすいと言われています。腹壁の緊張の変化や、痩せ過ぎによる腸壁の脂肪不足、腹圧の減少、筋肉の収縮など複合的な要因で起こると考えられています。また、上述のタイプの人が暴飲暴食、過労、不安などによるストレスが引き金となり、胃での消化が悪くなって食物が溜まり過ぎてしまったために引き起こされることも多いのです。

その他、腹部の手術や出産などを繰り返した場合にも起こります。また、太っていて急に痩せた場合や過度に発育した女性にも多いと言われます。また俗に「胃下垂は食べても太らない痩せている人に多い」と言われています。

<胃下垂の症状> 

自覚症状として軽いものが多いため、検査を受けるまで胃下垂とは分からない場合が多いです。主な自覚症状としては、以下のものが挙げられます。

  • 腹が張った感じや痛み。膨満感。
  • 食後の下腹部の膨れ。
  • 少食での満腹感。
  • 食後のむかつき。
  • 食欲不振、精神疲労
  • 吐き気、げっぷ。
  • 大便の不正常。

レントゲン検査を行うことによって確認できます。また、外見上の変化として、腹部は窪んでいるのに下腹部が膨らむことが挙げられます。胃は、胃液を分泌すると共にぜんどう運動を行うことで、消化活動をしています。

ところが胃下垂になった胃は、この運動が弱くなっているか、もしくは全く機能しなくなっています。そのため、胃に入った食物がうまく消化されなくなる消化不良になり、胃の中に食物が溜まった状態が長く続きます。ひどい胃下垂になってしまった場合、その胃の消化率は通常の胃と比べて、およそ30%まで下がると言われてます。

胃に食物が長く残ることによって膨満感が続き、食欲不振になることもあります。また、栄養を十分に吸収できなくなり、軽い症状としては肌荒れなど、様々なところに異常が出る恐れがあり、更に胃は何とか内容物を消化しようと胃酸を大量に分泌するようになるため、胃酸過多となり胃炎、胃潰瘍を起こす危険性が高くなります。

また、脂肪や筋肉が薄い下腹部に胃が垂れ下がることで、胃は冷やされるため、これに影響されて全身が冷え性になります。子宮、前立腺も冷やされ、不妊や尿が出にくくもなりますし下腹が出ることで体の重心が崩れ、背が曲がるなど姿勢までも悪くなってしまいます。

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