第4節 冬のレジャーと健康〔冬場に多いトラブル〕 

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最近の交通機関の発達と道路事情の整備などで、今やスキーやスノボーなどが、国民のレジャーとなっています。スポーツとしてのスキーやスケートは、その娯楽性と危険性とがあります。事故を起こさないように、十分な予防と注意が必要です。先ず、第一に無理な計画を立てないことです。運動時間と現地滞在のバランスを良く考えて計画して下さい。帰宅する時のマ イカーなどスリップも怖いものです。

次に、準備体操やウォーミングアップを十分にすることです。冬のスポーツはいずれも激しい全身の運動ですから、事前に筋肉を温めて、体全体を軟らかくすることが極めて大事です。特に、リフト利用時には滑る前に脚が冷え込んでいますので注意して下さい。

1 捻挫

捻挫を起こした場合の処置として、第一に捻挫部位の安静です。次に患部を冷やす事です。患部が動かないように注意して座布団や枕などで高くします。硼酸水(ほうさんすい)などで冷やし、腫れや内出血が酷い場合には、アイスノンや氷嚢で冷やして下さい。冷やす期間は、腫れが取れて冷湿布が余り気持ち良く感じられなくなるまで、と言われています。

安静や冷湿布の時期が過ぎたら、今度は逆に入浴して、血液の循環を良くするために入浴して温めて下さい。

※怪我して暫くは入浴厳禁です。

風呂で体が温まると自然に止まった内出血も腫れも再び酷くなってしまいます。この時期は 怪我の程度や部位によっても違いますが、軽ければ一週間以内、重ければ10日以上、入浴は 禁止です。温水シャワーも注意して下さい。

2 骨折

骨折を起こした場合には、素人では処置できません。骨折部位をなるべく動かさないようにして添え木か何かで固定する。速やかに医師の手当を受けて下さい。また、捻挫にしても、後遺症を併発し易い部位の膝関節や足首関節の場合には、治療を怠ると危険ですから専門医を受診して下さい。捻挫は関節が正常運動の限界を超えて無理に捩じった場合に起こります。靭帯 が伸びたり、切れたり、関節を包み込む筋膜が裂けたり、内出血を起こして腫れます。

※骨折は重症で、捻挫は軽傷と考えないで下さい。酷い捻挫は骨折以上に問題が大きいです。

3 雪やけ(紫外線日焼け)

スキーに行って終日滑って雪の上で過ごせば、スキー焼けを起こします。酷い場合には、唇がベロベロになります。これは夏の海水浴での日焼けと同じです。火傷と同じ状態になり、水泡が出たら要治療ですから、皮膚科を受診したが良いでしょう。雪面からの紫外線照り返しは予想以上に強い紫外線なのです。

4 しもやけ

手足が湿っていれば、しもやけを起こし易くなります。しもやけは、体質的に起こし易い人がいますので、そんな人は乾燥させておく事に心掛けて下さい。ベビーパウダー等を足に付けてから靴下を穿くようにして下さい。靴下も厚手よりは、薄くて通気性の良いものを重ねて穿くのが良いでしょう。また、入浴で十分に患部をマッサージして血行を良くして下さい。

5 ヒビ、アカギレ

長時間、低温の場所にいればヒビやアカギレが起きる場合があります。そんな時は、ハンドクリームを擦り込むと良く成ります。最近ではザックリ割れてもヒビケア軟膏が効果的です。

6 肺炎

体のコンディションが悪い時に雨に打たれたりすると、急激に体温が下がって風邪を引いたり、酷い時には肺炎になることもあります。最近では重症の肺炎は少なくなり、罹っても熱はそんなに高くなく素人では判断が困難です。子供の場合には、熱がでない無熱性肺炎もありますので注意です。高齢者と幼児の肺炎は緊急性を要求されますから、急いで病院へ掛かるのが良いでしょう。刻々と悪化して直ぐ呼吸困難になってからでは重篤です。

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