第4節 歯周病の治療〔早期発見が歯を守る〕 

前ページ 次ページ

1)基本治療

歯周病の進行の程度にかかわらず、初めに行われるべき治療が歯周基本治療です。原因である歯垢の除去および歯石の除去、歯の根の面の滑択化、ぐらぐらする歯の咬み合わせの調整などです。歯垢の除去をプラークコントロールといい、その殆どはご自宅でのセルフチェックとなります。場合によっては、歯科医院で器械的に行うこともあります。

スケーリングは歯の表面や根の表面の歯垢歯石を器械で取除く事です。ルートプレーニングは歯の表面がざらざらしたり、歯石で満たされていたり、毒素や微生物で汚染された表層を除去する方法で、多くの場合スケーリングと同時に行われます。

また、歯周病の進行に伴い歯は動いてきますが、動いている歯で噛むとさらに負担が増すため、その負担を軽くするために歯を削るなどして咬み合わせの調整を行います。それでもぐらぐらして噛みづらい場合は歯科用の接着剤で隣の歯と接着し、ぐらぐらを抑えていきます。

これら基本治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2~3mm)維持されれば、メインテナンス(定期検診)に移行します。

2)外科治療

基本治療で一部ポケットの深さが改善されず、ポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や、歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。

また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる歯周外科療法手術(再生療法)を行う場合もあります。手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。ポケットが改善されれば、メインテナンスに移行します。

ブラッシング

ブラシの毛先があたっていなければ、プラークはとれません。自分では磨いているつもりなのに磨けていない人のほとんどが、磨きたい所に毛先を上手に当てられない人なのです。

磨き方のポイント

  • 毛先を磨くポイントに確実に当てましょう。
    最初は、鏡を見ながら毛先がとどいていることを確認するのも良いでしょう。
  • 動かし方は?
    小さく横にでも、縦にかき出す様にしても、円を描く様にしても良いと思います。要は、歯と歯肉を傷つけることなくプラークを落とすことができれば良いのですから。
  • 軽く磨く様にしましょう。
    力を入れて磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまい歯垢が落とせません。更には、歯や歯肉を痛めてしまいます。力の目安は、毛束がまっすぐなまま歯面に当たる程度で良いです。
  • 細かく動かしましょう。
    毛先を使って磨く方法がプラークの除去には効果的です。ついつい大きく動かしがちですが、歯には凸凹があるため小刻みに動かさないと、引っ込んだ所には毛先が届きません。
    特に、裏側や歯と歯の間を磨く時は、大きく動かすとせっかく入った毛先が出てしまます。
  • 1ヶ所につき10回~20回ぐらい磨きましょう。
    歯垢は粘着性が高いため、2~3回歯ブラシを動かした程度では落とせません。1日に最低1度は、5分以上をかけてゆっくりと隅々の歯垢を取り除いて下さい。可能であれば、毎食後磨くことが理想です。特に、寝る前に丁寧にゆっくりと磨く事が効果的です。
前ページ 次ページ