第2節 歯周病〔歯のみ病気に非ず全身病〕 

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◆歯周病のセルフチェック(日本臨床歯周病学会より)

~思いあたる症状をチェックしましょう!~

  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
  • ブラッシング時に出血する。
  • 口臭が気になる。
  • 歯肉がむずがゆい、痛い。
  • 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
  • かたい物が噛みにくい。
  • 歯が長くなったような気がする。
  • 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
    • 上記の項目3つあてはまる:油断は禁物です。予防するように努めましょう。
    • 上記の項目6つあてはまる:歯周病が進行している可能性があります。
    • 上記の項目全てあてはまる:歯周病の症状がかなり進んでいます。

◆歯周病(歯槽膿漏)

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が炎症を帯びて赤くなったり、腫れたりします。(痛みはほとんどの場合ありません)そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶け て歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。

◆歯周病(歯槽膿漏)の原因

口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。これらは、普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。この歯垢1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ虫歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。

◆歯と歯ぐきの間に残された歯垢(プラーク)

歯周病とは、この歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み 歯周病を進行させる毒素を出し続けます。歯石は歯医者さんで掃除して貰うしかありません。

◆歯石(プラーク)

次のことも歯周病を進行させる因子となります。

  • 歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
  • 不適合な冠や義歯
  • 不規則な食習慣
  • 喫煙
  • ストレス
  • 全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
  • 薬の長期服用
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