第1節 歯の構造について〔歯の病気は進む一方〕 

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歯の構造図
エナメル質
歯の表面部分、一番外側の部分をエナメル質といいます。エナメル質は人間の体の中で最も硬い組織で水晶と同じくらいの硬さがあります。厚みは2~3ミリほどあり、歯に対する様々な外部刺激から歯髄(歯の神経が通っている部分)を守るということが、最大の役割です。
象牙質
エナメル質の下の層にある組織です。歯の大部分を構成している、歯の主成分です。エナメル質よりも柔らかい組織であるため、虫歯は象牙質に達した後は、虫歯の侵食スピードが加速します。また、象牙質に刺激が加わりますと痛みを感じます。象牙質は僅かに再生能力があり、歯髄を保護するように働きます。
歯髄
歯の中心部に流れる神経が通っている組織です。歯の痛みを感じるのは主にこの歯髄です。歯髄には、痛みを感じるということ以外にも、象牙質の形成や歯への栄養の供給、炎症などの刺激に対する防御反応などの役割があります。また、「歯の神経を抜く」といった場合、これらの組織をすべて取り除くことを指します。これを専門用語で「抜髄」といいます。
セメント質
歯根の象牙質表面を覆っている組織です。歯根膜と呼ばれる結合組織を繋ぎ止める役割をしています。
歯根膜
歯槽骨(歯を支えている骨)と歯根の間にある薄い膜のことです。歯と歯槽骨を繋ぐという役割の他、「噛み応え」を感じるという役割や、歯に伝わる咬合力を調整するという役割もあります。噛んで痛みを感じる時には、この部分に炎症があります。
この歯根膜はスルメや硬い豆を齧ったりして、虫歯みたいな痛みを生じたり、歯茎が腫れたりします。2~3日後には少し落ち着きますが、暫くは固いものを噛まず、歯医者で噛み合わせもチェックしてもらいましょう。歯周病の場合もありますので歯医者さんへ。
歯槽骨
歯を支えている骨のことです。通常、歯は簡単に抜けることはありませんが、歯周病が進行すると歯槽骨や歯根膜が破壊されるため歯を支えることが出来なくなり、歯が抜けてしまうことがあります。また歯周病で一度吸収してしまった歯槽骨は、どんなに良い治療を行なっても回復が非常に困難です。
歯肉
いわゆる「歯ぐき」です。正しくは歯肉(しにく)と言います。歯ぐきは歯槽骨を保護する役割をしています。ここに炎症を引き起こした状態を歯肉炎といいます。さなざまな病気のシグナルがこの歯肉に現れることが多いので、歯肉の検査はとても重要です。
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