第6節 インフルエンザと予防接種〔60歳過ぎたら予防接種〕 

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インフルエンザは、風邪の中でも症状が重いので、風邪の王様とも言われています。ここではインフルエンザと集団の免疫について説明します。風邪は何が原因で発症するのでしょう?風邪の諸症状としてクシャミ、鼻水、鼻詰まり、咳、喉の痛み、発熱、吐き気、頭痛、悪寒、筋肉痛など様々です。

寒さや冷気に晒されたり、湯冷めをして風邪をひくと言われます。それだけでは風邪の原因となりません。そこに病原体があって、感染して初めて風邪になります。従って、風邪のウイルスがあれば、季節に関係なく風邪に罹ります。ただ、冬場に閉じた部屋に居ることが多くなり、ウイルスの生活環境である「低温低湿」で都合が良いのです。良くドライサウナとスチー ムサウナで風邪を治す人の話を聞きますが、体力あれば良い方法かもしれません。

1 インフルエンザ

風邪の中でも恐ろしいのがインフルエンザです。風邪の原因となるウイルスは 200種類にも及ぶ多くの種類があります。中でもインフルエンザウイルスによるものは、流行(伝染性)の規模が大きくて症状も重いのです。

1918年にスペイン風邪と呼ばれるインフルエンザが世界的に大流行しました。その時には、日本でも病気に感染した人が2380万人で、死者40万人にも及びました。インフルエンザは、短期間に広範囲に極めて多数の人を襲い、社会的な機能すら麻痺させます。単に風邪の一種とは片付けられません。(シベリアからの渡り鳥が持ってくる、春先に戻る頃から下火になる)

a)風邪の原因:
主としてウイルス
b)ウイルスの種類:
インフルエンザウイルス(A,B,C型)をはじめ 200種類にも及ぶ。

  • A型:新しい型が出ると世界的な大流行を引き起こす
  • B型:比較的に小範囲に流行する
  • C型:ごく限られた範囲で流行する
c)防止法:
ワクチンの予防接種
d)免疫:
ハシカに罹ると免疫が一生続き、インフルエンザは免疫が出来ない。
ワクチン接種後の2~3週間が最高です。(3~4ケ月の効果期間)

2 集団と免疫

インフルエンザに「効く薬」はありません。症状を軽くするための咳止めや解熱剤はありますが、体力の回復によって自然治癒力をアテにするしかないのです。唯一、インフルエンザ対策として効果があるのは、ウイルス対策のワクチン予防接種のみです。

インフルエンザのウイルス予防接種は、流行が始まる11月頃から接種したが良いでしょう。免疫を作るのに2週間程掛ります。ワクシンの予防接種率と罹患率には関係があります。それは、大部分の人が免疫を持った集団では、免疫のない人も感染を免れ、激しい流行は起こらないのです。一方では、免疫のない人が多い集団では、ウイルスが侵入すれば大きな流行になる のです。

3 予防接種の注意

どのタイプのインフルエンザが流行しそうか想定され、混合型ワクチン接種が一般的です。

  • 卵アレルギーのある人は接種を避けて下さい。
  • 高熱や風邪の症状がある人は医師と相談して下さい。
  • 腎臓の病気に罹ったばかり、あるいは退院直後の人は接種を避けて下さい。
  • 妊娠中の人は接種を避けて下さい。
  • 接種後の当日は、入浴、飲酒、激しい運動は避けて安静を保って下さい。
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