第11節 目の体操(ツボ刺激)〔眼の疲労回復〕 

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ここでは目の周囲の4つのツボを指先で押したり揉んだり刺激して、目の疲労回復を図る方法を紹介します。それぞれ8拍子(数を数えて)を8回繰り返します。長続きするほど効果があります。

<注意点>

目のツボ指圧の注意点として、かならず守るべき点があります。

  • 指で目を触れたり、眼球を圧迫しない
  • 清潔な手で指圧する
  • 力を入れ過ぎない

目の周囲のツボを指圧するときは、指で目を突かないように気をつけます。また、汚い手で目の周囲に持っていかないようにします。指圧するときに力を入れ過ぎると、かえって血流がとどこおることになります。また、手が滑って、目を突いてしまう危険もあります。

<ツボ指圧の原理>

目のツボを指圧すると、ジーンとした痛みがあります。これは知覚神経を刺激しているためです。その刺激が「末梢神経系」(末端の神経)から、「中枢神経系」(脊髄や脳)へと伝わって、痛みを感じるのです。

一説にはツボを押すことによって、脳の「視床下部」を刺激するといわれています。視床下部とは脳にある自律神経の司令塔の事です。刺激された視床下部は、ホルモンを分泌します。そして、押したツボと関係のある箇所の調子を良くしたり、血行を良くするように指令を出すのです。

つまりツボを押すと、まず、その刺激が即座に「脳の司令塔」に伝わります。そして、どこから来た情報なのかが分析されます。そのうえで、そのツボと関連する体の箇所に、ホルモンなどを分泌するのです。

ツボの指圧を「血行」ということで説明することもできます。骨のくぼみを指圧すると、その部分の血流が、いったん堰き止められます。指を離すと、堰き止められていた血液が一気に流れこみます。そのためツボ指圧のあとは、ツボ周辺の血行が一時的によくなるわけです。

<効果>

目のツボ指圧は、軽度の屈折異常に効果のある視力回復法といえます。目のツボを指圧すると、確実に眼病を予防することができます。特に、老眼、白内障の予防に効果的です。

目のツボを指圧することによって老眼の時期を遅らせることもできます。毎日、老眼にきくツボを押していれば、60歳を過ぎても新聞の字を眼鏡無く読むことができるのです。

ただし血圧が高い人は、医師の指示をあおぎましょう。糖尿病網膜症などの網膜の病気をもっている人も、医師と相談してください。もろい新生血管が破れると眼底出血をおこす危険があります。

<目のツボ位置>

視力回復に効果的な目のツボは、おもに頭部に集中しています。目のツボというだけあってやはり目の周囲に集中しています。とくに、目を取り囲んでいる骨に多くあります。例えば、眉毛の上と両端と真ん中に、ツボがあるのです。後頭部にもあります。手の甲にも合谷という目のツボがあります。

余談ですが、この合谷のツボが効くのは目だけではありません。虫歯の痛み、鼻の疾患などの頭部の不調にも、とてもよく効くのです。合谷のツボへの指圧は、大腸の調子も整えてくれます。目に効果があるツボを総て紹介すると判り辛くなります。そこでツボを選んでみます。

<頭部にある目のツボ位置>

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頭部にある目のツボのなかから厳選し「8ヵ所のツボ」をご紹介します。どのツボも、視力回復と眼病予防にとって欠かせません。上のイラストにはありませんが、後頭部には風池という視力回復にとって大事なツボもあります。

<顔部にある目のツボ位置>

顔のツボは「陽白」と「太陽」をのぞいて、目のまわりにある「骨のふち」に位置していま す。上のイラストで、左右の対応関係を見るとわかると思います。

<眉毛にある目のツボ位置>

 眉毛にあるツボの位置は、両端と真ん中の3箇所です。まるで人が押しやすいように、配置されているかのようです。眉毛のライン上にあるので、直ぐ見つかることでしょう。骨の凹み部分です。上の右のイラストをみるとわかるように、眉毛のツボは、目のまわりにある「骨のふち」に位置しています。触って見るとわかりますが、眉毛のツボがある箇所は、複雑な造りになっています。かなり凸凹しています。これではどこを押せばいいのか、迷ってしまう人がいるかもしれません。

難しく考えずに、眉毛のラインを目安にして凹んでいるところを上から押すだけでいいのです。その場合、骨に対して「垂直の角度」で押すといいでしょう。眉毛のツボは単純に、眉毛の上を「ボタンでも押すかのように」指圧することがポイント。骨を下から押し上げようとしたり、骨の下に指をもぐりこませる必要はありません。指をあまり奥に入れすぎると、眼球を圧迫してしまい危険です。

眉毛のツボ攅竹(さんちく)は、眉毛の鼻側の端に位置しています。目頭のやや上に凹んだ部分があり、そこが攅竹です。近視、老眼、目の痛み、頭痛、三叉神経痛によく効きます。眉毛のツボ魚腰(ぎょよう)は、眉毛のちょうど真ん中に位置しています。鏡をまっすぐ見たとき黒目の真上にあり、押すと眼球に響くような感覚です。乱視、白内障、老眼によく効きます。

眉毛のツボ糸竹空(しちくくう)は、眉毛の、耳側の端に位置しています。つまり眉尻の部です。読書の後など、神経を集中して疲れたときに押すと気分をリフレッシュできます。充血や結膜炎そして頭痛によく効きます。

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