第9節 結膜炎〔良く罹る病気です〕 

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結膜には、白目(球結膜)と上下まぶたの裏側の赤い部分(瞼結膜)とがあり、両者は奥で折れ返ています。目の表面にある粘膜なので、外からの刺激を受けやすく、涙で湿っているため病原体も繁殖しやすい場所です。この部分におこる炎症を、結膜炎と呼んでいます。結膜炎には大きく分けて伝染性とそうでないものがあります。

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1 流行性結膜炎:伝染性

・原因
アデノウイルス8型と呼ばれるウイルス感染によっておこる。
・症状
感染後4~6日で、先ず充血がおきて、まぶたが腫れてくる。「目ヤニ」は多いが涙のように薄いのが特徴です。発病から4~5日で病状は頂点に達する。
・治療
洗眼も行わないのが普通です。アデノウイルスに確実な効果を持った薬はありません。抗生物質は細菌が混合感染を起こすのを予防する役割しか果たせません。
・参考
結膜の充血、ケシの実程の小さな白点またはブツブツの濾胞(ろほう)が出来ることから急性濾胞性結膜炎です。治療しない限り慢性化して長く続き、結膜に傷跡を残し、角膜に濁りをおこす。昔は非常に流行し、現在ではまれで抗生物質が効く。手、顔を良く洗っうこと。

2 単純性慢性結膜炎:非伝染性

・原因
物理化学的刺激(汚い手でこすったり)、酸、アルカリ毒ガス、などによって起きる事が多い。眼球突出、屈折異常、眼位異常、鼻疾患、アレルギー体質の人に多くみられる。
・症状
軽度の充血、少量の粘稠な「目ヤニ」を出し、粒状乳頭の増殖が見られます。
・治療
点眼剤の使用が多い。
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