第2節 目の周りのクマ〔パンダのようになる目〕 

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◆肝臓の酷使が原因

東洋医学では「肝臓」の状態が目に出る、つまり肝臓が疲労すると目の疲れ(疲れ目)や病気として現れると言われます。西洋医学から見ても、お酒(アルコール)の分解や添加物の解毒は肝臓の役割です。

お酒の飲み過ぎ、加工食品の食べ過ぎなどで、肝臓が酷使されると、肝臓の働きが悪くなり栄養の代謝が落ちて全身に栄養を運ぶ血液が回らなくなり、全身にも疲労感がでます。目に届くはずの血流も滞り、疲れ目を招くことになります。眼を酷使している訳でもないのに、眼が疲れやすい人は、生活習慣を見直して下さい。

◆目のクマ解消法

なぜ、目のまわりにだけ「くま」ができるのか。仕事で夜遅くまで残業したり、勉強で徹夜をしたり、ついつい夜遊びしちゃったりと睡眠不足が続くと、目の下にクマができてしまう。最近では、「目のくまにいいマッサージは何か」、「目のくまに良いサプリメントは何か」また「目のくまを隠すメイク方法はないか」と悩んでいる人が多いのです。

女性の3人に」1人が「目のくま」に悩んでいるとも言われています。実は、男性も「目のくま」に悩んでいる方が多いようなのです。

目のくまの原因としては、睡眠不足や疲労、ストレス、体調不良による血行不良だけでなく眼精疲労、ドライアイも目のくまには良くないことがわかっています。でも、どうして目のまわりにだけ「目のくま」ができるのでしょうか?

それは、眼のまわりやまぶたの皮膚が、まわりの皮膚に比べてとても薄く、皮膚の下の血管の色などが見えているからです。特に、眼の下の皮膚は 0.6ミリととても薄く、卵の薄皮程度しかありません。そのため目の下の部分は、皮膚の下に張り巡らされた毛細血管の色が常に透けて見えているほどなのです。

人体の中でも特に眼の下は薄いので、睡眠不足や疲労、ストレスによるうっ血などで血液が黒ずんでいたり、皮膚にメラニン色素が沈着した状態では、その部分が黒ずんで見え、それが「目のくま」となります。

◆なぜ血液の色は赤いのに「目のクマ」は黒っぽく見えるのか?

それは、血流の低下によるところが大きいようです。血液の赤い色は、赤血球の中にある赤い色素であるヘモグロビンの色です。血流の良い状態ではヘモグロビンはきれいな赤い色をしています。

疲労や睡眠不足、ストレスの蓄積などの影響で、目の下の脂肪が前に出てくることで、その脂肪が毛細血管を圧迫することによって、血行が悪くなり血液中の酸素が欠乏すると、ヘモグロビンが暗赤色になって皮膚の薄い目の下の部分が黒ずんで見えるのです。それが「くま」なのです。

ヘモグロビンは、血液の赤血球中に存在する色素タンパクで、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。肺で酸素と結合して、血液と一緒に全身に運ばれ酸素を供給します。酸素と結合した状態のヘモグロビンは、「酸化ヘモグロビン」と呼ばれ鮮やかな赤い色をしています。しかし、酸素を供給した後は酸素が離れ、この状態を「還元ヘモグロビン」と呼び、色は暗赤色を しています。目を招くことになります。眼を酷使している訳でもないのに、眼が疲れやすい人は、生活習慣を見直して下さい。

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