第3節 脚気について〔ビタミンが不足すれば危険〕 

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1 脚気の症状

全身倦怠感、疲労感、食欲不振、足が重いなどです。特徴は、ふくらはぎ部を強く握ると痛みがあり併せて膝下の腱を叩いて足がピクンと反応しなくなります。手足が痺れて、ドキドキしたり、胸が苦しくなったり、脈拍が速くなります。そして最低血圧が低くなります。

2 脚気を起こす食生活

食べ物が豊富な現在に何故このような栄養不足で罹る脚気が発症し始めたのでしょう?その理由としては、何時でも、何処でも、欲しい物が簡単に手に入って食事ができる。カップ麺ばかり食べていたりスナック菓子ばかり食べていたり、嗜好品ばかりを選択する食生活の偏りがあります。ビタミンB1を摂取すべき野菜類を摂取しないのも一因です。

3 ビタミンB1の働き

ビタミンB1(サイアミン)が体内に摂り込まれると、小腸から吸収されてサイアミンピロリン酸として補酵母の働きをし多くの酵母系に関与します。特に、糖質代謝(アセトアルデヒロの変化)に際して重要な役割を果たします。そのため、ビタミンB1が欠乏すれば、血清中に大量のピルビン酸およびその他の物質が蓄積し、前述の症状が起きます。

相対的なビタミンB1の欠乏としては:

  • ビタミンB1の補給に比べて大量の糖質(コーラやジュースなど)を摂った時に起き。
  • 激しい運動では、体内の炭水化物の燃焼が盛んになるのでビタミンB1の需要量が増え。
    (スポーツ選手は一般人の30~40%増加)
  • ビタミンB1を食事で摂っても、小腸の吸収が悪い(下痢など)時に起き。
  • コーヒーや紅茶など利尿剤の使用でビタミンB1の尿への排泄を増すので欠乏症になり。
  • 肝臓でビタミンB1の代謝が行われるので、肝障害の時は欠乏症が見られます。

4 脚気の予防と対策

結論を先に言えば「糖質を摂り過ぎないこと」です。そのためには、間食をしない、お菓子やおやつを摂らないことです。コーラやジュース類は水や果汁と同一しないで下さい。ついつい糖質を摂り過ぎます。1日に3回の規則正しい、バランスの取れた食生活を送って下さい。ビタミン剤などのサプリメントで補うよりも、美味しい、安価な食事で摂取できます。

<参考>ビタミンB1が多く含まれる食品(㎎/100g)
食品名含有量食品名含有量
セロリ1.03魚肉(真鯛)0.22
豚肉0.50さつま芋0.18
鰻のキモ0.50サヤエンドウ0.18
タラコ0.50アスパラガス0.16
ゴボウ0.30もやし0.15
レバー0.25ほうれん草0.12
卵黄0.25タケノコ0.10
ジャガ芋0.25大根菜0.10

ビタミンB1の1日当たりの必要量は、男子1.0mg、女子0.8mgです。一度に沢山摂取しても体内貯蔵量は一定なため、余剰分は尿中へ排出されてしまいます。従って、毎日欠かさずに摂取して下さい。

欠乏症は:0.15mg/日を2ケ月間、0.44mg/日を8ケ月間続けると発症します。

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