第2節 栄養のバランス〔偏った食事を止める〕 

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良くこんな話を耳にします。「キャベツは胃潰瘍に効く」「蕎麦が高血圧に効く」こんな事を聞けば毎日の食事がキャベツや蕎麦ばかり食べそうです。食品のひとつひとつに特効薬の様な病気予防の力はありません。生キャベツの食べ過ぎで胃を壊したり、蕎麦と一緒に出汁を飲んで塩分過多になったりで高血圧を逆に悪化させるでしょう。

食品が栄養的な力を発揮するのは、色々な成分を持った物が組み合わせよく摂られた場合です。大切なのは質と量とのバランスをいかに上手に摂取しるかです。「最近は太り気味なので、ご飯の米を、パンや麺類に変えました」と言われたら笑い話です。栄養学的には米もパンも麺も大きく変わりません。そんな炭水化物や糖質ばかり食べていたら困りものです。大切なのはそれらと一緒に食べるオカズなのですから、栄養の天秤に掛けて下さい。

例>主食がお米なら:
味噌汁、焼き魚、煮物、漬物
牛乳や乳製品や卵などを摂りにくい。
例>主食がパンなら:
スープ、牛乳、ハム、卵焼き、サラダ
トーストのバター量を少な目に、肉は脂肪分少な目にする。
例>主食が麺類なら:
天麩羅、練り製品、卵
野菜の多目にし、肉か魚か卵いずれかを加え、乳製品も加える。

また、暑さの厳しい夏には水を飲む代わりに、コーラやジュースや缶コーヒーを飲み、夜にはビールを飲む生活リズム、いわゆる食生活のバランス乱れ(高カロリーばかり摂取)が続いて、相対的にビタミン不足が発生しています。特に、ビタミンの不足がどうなるか?

例えば、脚気です。脚気はビタミンB1の欠乏によって発生します。戦後の食糧事情の悪いころには、罹患率の高い病気でした。その後、十分な食料供給や食生活の改善と共に激減してきた病気です。ところ、昭和40年頃から徐々に脚気の症状を訴える患者が目立ってきました。から徐々に脚気の症状を訴える患者が目立ってきました。

この今の時代に脚気?と思いますが、インスタント食品のカップ麺やスナック菓子ばかりを食事代わりにしている若い世代あるいは年金生活者に増えているのです。ここでは注目すべき脚気を取り上げてみましょう。

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