第2節 病院や診療所での検査〔受付から治療まで〕 

前ページ 次ページ

病院や診療所では、初めにどんな事を調べたり、検査したりするのでしょうか?気になる診察の流れの一例を紹介しましょう。

①受付

受付では『今日はどうされましたか?』と、来院の理由を聞かれます。「最近、トイレが近くて困っていますので・・・」と、問診票への記入から始まります。既に述べた過活動膀胱症状質問票を持参すれば便利です。

②待合室

看護師が『○○さん、これにおしっこを取って窓口へお出しください』と、検尿カップを渡すでしょう。

<尿検査>:

尿の成分や性質を分析して、血尿がないか、細菌が入っていないか等を調べ癌や感染症などの病気を見つける事ができます。

  • 尿潜血や血尿ーーー癌や結石の可能性
  • 細菌ーーーーーーー感染症の可能性

③医師問診

診察室の問診では、どんな症状があるのか?それによって日常生活にどの程度の支障があるのか?を医師が訊ねます。出来る限り具体的にお話して下さい。

  • 尿漏れの有無(どんな時に起きるか)
  • トイレの頻度
  • 我慢できない等の切迫感の有無、など。

どのような尿のトラブルが、どの程度あるのかを聞きます。簡単な質問票に記入して貰う事も良くあります。事前に前述の過活動膀胱症状質問票を持参すると良いでしょう。

④エコー検査

ひととおりの問診が終わると、エコー検査(超音波撮影検査)をします。

<超音波検査>

膀胱に残っている尿の量や腎臓や膀胱の形や状態、癌や結石がないか等を調べます。これらの他に、血液検査や膀胱鏡検査やX線検査などが行なわれる事もあります。

⑤再び診察室

各種の検査結果を含めて、患者さんの症状に応じて診察、検査、治療法は違います。

尿が漏れる原因として:過活動膀胱、腹圧性尿失禁などがあります。

◆過活動膀胱の治療法

①薬による治療
主に抗コリン薬とβ3ブロッカー作動薬が使われます。抗コリン薬は従来から広く使われている薬剤で、膀胱の異常な収縮を抑える働きがあります。また、β3作動薬は逆に膀胱の筋肉を緩めます。どちらも膀胱に尿をしっかり溜められるようになります。
②その他の治療
薬で効果が不十分な場合には、骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経の働きを調整する電気刺激法で治療する事もできます。トレーニング法を後述します。
前ページ 次ページ