第1節 過活動膀胱の症状とは〔利尿剤を使っていないのに〕 

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<尿意切迫感>

それまで何でも無かったのに突然トイレに行きたくなり、我慢することが難しい症状です。

過活動膀胱の患者さんでは必ずみられる症状です。

<昼間頻尿>

日中に8回以上もトイレに行く症状です。

過活動膀胱に通常伴う症状です。

<夜間頻尿>

夜中に1回以上、おしっこのために起きたりする症状です。

過活動膀胱に通常伴う症状です。

<切迫性尿失禁>

突然の我慢できない強い尿意のために、トイレまで我慢できず尿が漏れてしまう症状です。

過活動膀胱では、この症状は伴わないこともあります。

多くの女性の悩み

ある調査で、日本人の40歳以上の女性のおよそ10人に1人が、過活動膀胱の症状を経験している事が分かりました。また、その中でおよそ半分の人は切迫性尿失禁を経験していました。

どの位の患者さんが受診?

受診される方は年々増えています。過活動膀胱を医師に相談される方は増える一方で、統計によれば、2012年には約238万人にもなりました。

<過活動膀胱の起きる仕組み>

過活動膀胱は、膀胱が異常な働きをすることで起こります。膀胱が勝手に縮んだり、過敏な働きをするために、尿が十分に溜まっていない内に、急に我慢できない尿意が起こります。

<過活動膀胱の原因>

高齢男性であれば最も多い原因は前立腺肥大症ですが、女性には無い臓器です。そこで:

・神経系のトラブル
脳卒中などの後遺症で、脳と膀胱の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きている事があります。また、はっきりした原因がなく、膀胱の神経だけが過敏に働いている事もあります。
・骨盤底筋のトラブル
出産や加齢によって、子宮、膀胱、尿道などを支えている骨盤底筋と呼ばれる筋肉が弱くなった場合です。
・それ以外
何らかの原因で膀胱の神経が過敏に働く場合や、原因が特定できない場合があります。過活動膀胱の多くは、原因が特定できません。
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