第4節 尿トラブルの原因〔歳のせいにしないで〕 

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尿のトラブルを抱えている人は沢山います。ご自身が「前立腺肥大症」などの病気に罹っている事に気付いていない方も多いのです。ついつい「歳のせい」と諦めて一人で悩まずに、医師に相談しましょう。

尿のトラブルは多くの場合、薬で改善することが出来ます。また、それらの症状が前立腺癌などの重大な病気によるものである可能性もあります。元気でいきいきした生活を送り、夜もゆっくり休めるように、歳のせい等と諦めずに、一人で悩まずに、ぜひ早めに医師に相談しましょう。

<前立腺肥大症や過活動膀胱以外の尿のトラブルの原因>

想定される原因としては、下記の病気が挙げられます。

①前立腺癌
前立腺に出来る癌です。前立腺肥大症は前立腺の内側が肥大するのに対して、前立腺癌は外 側に発症します。このため、前立腺癌が進行すると、前立腺肥大症と同じように「尿が出にくい」とか「トイレが近い」などの尿のトラブルが起こります。
しかし、前立腺癌の初期には自覚症状が殆ど無く、癌が進行してから発見されることが多い ようです。日本では近年、男性の癌の中で3番目に患者数が多いのが前立腺癌です。前立腺癌については後述します。
②膀胱癌
膀胱に出来る癌で、痛みを伴わない血尿、頻尿、排尿時の痛み、残尿感などが見られます。
③感染症(膀胱炎や尿道炎など)
尿道から細菌が入って炎症が起こる病気です。頻尿や尿意切迫感の他に、発熱や排尿痛など が見られます。
④心因性の頻尿(神経性頻尿)
精神的な問題が原因で、頻尿や尿意切迫感が起こる場合があります。「トイレの事を心配す ると尿意を感じる」とか「緊張した時にトイレに行きたくなる」などが、その1例です。
⑤膀胱結石
膀胱内に結石(尿の中のカルシウムやシュウ酸等が固まったもの)が出来る病気です。
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