第3節 前立腺肥大症の患者数〔55歳以上で400万人〕 

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I-PSS(国際前立腺症状スコア)は如何でしたか?生活の質(QOL)スコアとして、下の点数も記入してみましょう。

質問:現在の排尿の状態が、このまま変わらずに続くとしたら、どう思いますか?

・とても満足0点・やや不満4点
・満足1点・いやだ5点
・ほぼ満足2点・とてもいやだ6点
・何とも言えない3点

多くの男性が前立腺肥大症で悩んでおり、55歳以上の男性の5人に1人およそ 400万人の患者さんがいると推測されています。

前立腺肥大症で病院に受診されている方も多く、厚労省データでは2011年で約40万人が受診されています。

◆病院での検査

病院や診療所では、初めにどんな事を調べたり、検査したりするのでしょうか?

<医師問診>
どのような尿のトラブルが、どの程度あるのかを聞きます。簡単な質問票に記入して貰う事 も良くあります。事前に前述の過活動膀胱症状質問票やI-PSS票を持参すると良いでしょう。
<検査>
前立腺肥大症以外の病気ではない事の確認や、尿のトラブルの詳しい状態を調べるために、 簡単な検査を行うこともあります。
<血液検査>
腎臓の機能や、前立腺癌の有無を調べます。(前立腺癌だけはPSA血液検査で判明します)
<尿検査>
尿に血が混じっていないか細菌がいないかを調べ、癌や感染症を見つける事も出来ます。
<超音波検査>
膀胱に残っている尿の量や前立腺、膀胱筋肉の機能などを調べます。

◆病院での主な治療法

原因が前立腺肥大症の場合には、次の2つが有名です。

①薬による治療
α1ブロッカーと言う薬が主に使われます。前立腺を収縮させるノルアドレナリンと呼ばれる物質の働きをブロックしてくれる薬です。この薬が前立腺の過剰な収縮を抑えてくれます。他には男性ホルモンの働きを抑える薬、漢方薬なども使われます。
②その他の治療
薬で効果が不十分な場合には、手術による治療を行います。
原因が前立腺肥大症以外の場合
前立腺肥大症のない過活動膀胱の方(若い方など)の場合には、膀胱の過敏な収縮を抑える抗コリン薬と言う薬が主に使われます。
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