第2節 間質性膀胱炎〔特に中高年の女性〕 

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間質性膀胱炎は、尿が膀胱の間質(上皮と筋肉との間)に染み込んで、慢性的に炎症を起し進行すると膀胱が萎縮してしてゆく病気です。主な症状は、残尿や尿意切迫や膀胱痛で、細菌性膀胱炎や過活動膀胱などと良く似ています。特に、中高年の女性に多く発症します。

<間質性膀胱炎の症状>

・尿意切迫
トイレが我慢できなくなる。
・蓄尿時の膀胱痛(不快感)
おしっこが溜まってくると不快感や痛みが強くなり、排尿すると軽くなる。膀胱や尿道だけでなく、周りや下腹部や腰や大腿部までヒリヒリ痛くなる。
・その他の症状
残尿感や下腹部がすっきりしない感じ(切迫感)を感じる。

<間質性膀胱炎と紛らわしい病気>

間質性膀胱炎の主な症状は、下記の病気にもよく見られる症状です。その中でも最も紛らわしい病気は細菌性膀胱炎です。

細菌性膀胱炎は抗菌薬で治療できますが、間質性膀胱炎には抗菌薬は効きません。細菌性膀胱炎に何度も罹ったことがあり、抗菌薬を服用しても効かない場合や、骨盤内の手術をしたことがある場合には、間質性膀胱炎が疑われます。

次に疑われるのは、残尿感や尿意切迫感を主症状とする過活動膀胱です。抗コリン薬を服用しても効かない場合には、間質性膀胱炎が疑われます。

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<日常生活の注意>

香辛料や酸っぱいモノ(ワサビ、辛子、胡椒、柑橘系、梅干、トマト)を控えます。お酒やカフェインを控え、水分をたっぷり摂り、下半身を冷やさないようにします。

間質性膀胱炎に似ている各種の紛らわしい病気を補足説明しておきましょう。

<細菌性膀胱炎>
大腸菌などの細菌が膀胱内で繁殖し、膀胱粘膜に炎症を起す病気です。女性に多く、再発し易い病気です。
<過活動膀胱>
膀胱内の筋肉が不随意に収縮してしまうため、尿意切迫感や頻尿を起す病気です。性別を問わず40~50歳代以降に起こり易い排尿障害の一つです。
<神経性頻尿>
精神的に不安定な状態や緊張が続くことで、頻尿症状を起す病気です。成人では女性に多く、小児では男児に多いと言われています。
<慢性前立腺炎>
前立腺の周りに鈍い痛みや不快感を感じる病気です。非細菌性慢性前立腺炎は、間質性膀胱炎との関連性が疑われています。
<膀胱や下部尿管の結石>
腎臓で出来た結石が尿路に詰まって尿の流れが悪くなる病気で、30~50歳代の男性に多く見られます。典型的な症状は、血尿、排尿痛、頻尿、残尿感です。

◆間質性膀胱炎の痛みの場所

色々な箇所に痛みを感じるので、参考までに掲げておきます。

  • 膀胱
  • 尿道
  • 下腹部
  • 会陰
  • ほか

◆間質性膀胱炎の痛みが起きる時

色々な箇所に痛みを感じるので、参考までに掲げておきます。

  • 尿が溜まった時
  • 排尿の時
  • 排尿の後
  • 冷えた時
  • 生理の前
  • ほか

おしっこが溜まった時や冷えた時などに、膀胱やその周りに、原因がはっきりしない痛みがたびたびある場合には、早めに医師に相談しましょう。また、お風呂に入る際には、柑橘系や酸性の入浴剤の使用を控えて下さい。

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