第1節 尿検査と腎臓病〔腎臓は大事な濾過装置〕 

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◆尿検査や血液検査で腎臓に障害があると分かれば

腎臓の状態を画像検査で詳しく調べます。

①超音波検査
超音波をあてて腎臓の断面を映し、腎臓の形や大きさ、位置、内部の様子を見たり、腫瘍や結石などの診断ができる。痛みはありません。
②腹部単純撮影
造影剤を使用せずに腹部をX線撮影します。特に尿管結石が疑われる場合に用いられます。
③造影剤による腎盂撮影
注射や点滴で造影剤を静脈注射し、それらが腎臓から出てくる時に腎盂や尿管の様子を調べる方法です。造影剤を用いることで超音波検査ではわからない腎臓の働きをチェックすることができます。
④その他
CTスキャン検査、MRIなどの画像検査も用いる場合があります。

◆腎臓病の治療

検査結果をもとに、どのような治療をしていくか主治医が判断します。治療には生活指導、食事療法、薬物治療、透析療法、腎移植、泌尿器科的治療などがあり、外科的手術が必要になる場合もあります。病気の種類や進行具合によって治療法も異なります。  

殆どの場合、薬物療法が治療の中心となりますが、並行して食事療法が重要視されます。食べるものにより、腎臓に過剰な負担をかけたり、機能の低下を招くことがあるので、食事療法はとても重要なのです。

◆食事療法

腎臓病の食事療法において基本条件のひとつで守らなければならないのが塩分の制限です。なぜ塩分の制限が必要なのかといいますと、腎臓は血圧調整にかかわる臓器のひとつで、腎臓が悪くなると高血圧になりやすくなります。高血圧の状態になると、腎機能がさらに悪化するので塩分を制限して、高血圧になるのを防ぐのです。  

食事の制限は病気の種類や急性期、回復期などによっても異なるので、医師や栄養士の指示どおりにします。腎臓の働きは、年齢が高くなるにつれて低下しますが、腎機能が長く保持できる生活を計画的に行います。

特に、成人の腎臓病は完治することが少ないため、完治しなくても病気の進行を食い止め、腎不全にならないように気をつけなくてはなりません。全ての病気にいえることですが、生活習慣の改善をすることはなかなか簡単にはいきませんが、しかしながら、生活習慣の改善なくして健康はありません。今日からご自分の尿をチェックして下さい。

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