第6節 年齢の認識〔老化とは不自由になること〕 

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ロコモティブシンドロームと年齢の関係

加齢とともに訪れる筋肉の衰え。これは人間の宿命である老化があるのと同時に、それに伴う運動時間の減少や筋肉への負荷が減少するなどが相まって徐々に進行するとされています。

日本整形外科学会の調べた調査では、7つのロコモチェック項目のうち1項目以上該当すると答えた人の割合は、50歳未満で37.5%、全体では45.8%と半分にも及ぶことが明らかになったというデータがあります。このデータでは1項目以上なので、ロコモとは診断されませんが同学会では「ロコモ予備軍」として定義しているので、決して油断できるものではなく、将来ロコモティブシンドロームになることが懸念されるので、十分注意が必要だとされています。

以上のデータが物語る通り、今の日本では運動器の低下が大きな問題となっています。日本は世界で一番長寿だといわれていますが、多くの方は運動器の低下によって、歩行が出来なくなる、寝たきりなどの状態になり、介護が必要になるという現実があります。最後まできちんと自分の足を使って歩き、介護を必要としない体になる為には、40代からしっかり筋力を鍛えその能力を維持していくことが、高齢になってからの自分の状態を維持することになります。

今は本当に便利になりました。それ故、体を動かす機会も減り更に筋力低下に拍車をかけているような気がします。そこで自分から積極的に筋力トレーニングを行う必要があるのです。

ロコモティブシンドロームになりやすい人とは?

ロコモティブシンドロームになりやすい人としては、主に女性に多いとされています。その原因とされているのが、閉経による女性ホルモン量の減少です。女性の場合閉経すると女性ホルモンの分泌が少なくなる為に、カルシウムの吸収力が減少して骨粗鬆症になりやすいといわれています。

骨が弱ると関節痛や骨折の原因になり、それらが体を動かすことが出来ない原因になるので間接的に筋力の低下を引き起こしロコモティブシンドロームの原因になります。更に、女性がロコモを引き起こす原因としては、男性には男性ホルモンというホルモンが分泌されており、この男性ホルモンが筋肉を強化するという働きがあります。それで男性は、比較的に筋力の低下を起こしにくく、女性はこのホルモンが少ないために筋力低下を引き起こしやすいのです。

また、いくらホルモン分泌が潤沢でも普段より体を動かしたり、日光浴を適度に行うという生活習慣がないと筋肉や骨の弱体化を招きます。なので、毎日事務的な仕事で体を動かさない方や、日光に毎日全く当たらない生活をしている方は、そうでない方と比べてロコモになりやすいといえます。

以上のように、ロコモティブシンドロームになりやすい人とは、ホルモンの分泌や運動量、日光浴量が極端に減少している方にそのリスクが高まるという事が出来ます。なので、逆にしっかり体を動かし、毎日適度に日光に当たっていればそのリスクを抑えられるでしょう。

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