第3節 ロコモ改善の要点〔アンチエイジングの要点〕 

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ロコモティブシンドロームで厄介なのは、積極的な運動が運動器の負担となり、元々の疾患を悪化させてしまう場合があることです。せっかく運動をはじめたのに、痛みが強くなってやめてしまうと全く意味がありませんし、ロコモの改善もできないでしょう。

<体を動かすのに必要な非変性2型コラーゲン>

一般的にコラーゲンは美容に良いとされている成分として有名ですのでご存知の方も多いのではないでしょうか。コラーゲンには20種類以上のタイプがあり、運動に必要とされているのは「非変性2型コラーゲン」です。間接を構成しているのは2型コラーゲンの割合が多く、軟らかな軟骨のためには運動の際に補給してあげることが重要です。

運動の開始には、メディカルチェックを受けて、身体の状態を知ることが大切です。運動器に疾患がある場合には、まず患部の治療を行い患部の痛みを取り除き、痛みが治まったら軽い運動から徐々に開始するようにしましょう。

<ロコモ改善に推奨のトレーニング>

ロコトレは「開眼片脚立ち」と「スクワット」が主となっており、「開眼片脚立ち」ではバランス感覚を養い、「スクワット」では下肢筋力の向上を目的としています。もちろん、膝や腰などに痛みなどが無ければウォーキング、筋トレ、水泳などの運動を行っていただいても良いでしょう。

ロコトレ以外に何をしたらよいか分からないとか、正しくできているかどうか分からない、という心配がある方には「ラジオ体操」がおススメです。ラジオ体操は、全身の筋肉を使う動きが含まれており、誰でも親しみやすい運動です。ラジオ体操の番組を見ながら一緒に行ってみてはいかがでしょうか。ただ、ラジオ体操は呼吸法が合わない場合もあり注意して下さい。

ロコトレに限らず、運動は1回2回で効果が出るものではなく、長期的に継続していくことが大切です。長く続けるポイントとしては、“好きな運動・楽しい運動を行う”ということです。一人で黙々とロコトレを行うのもよいですが、せっかくなら友人達とお話ししながらウォーキングやハイキングをしたり、山登りなどもいい運動になります。

始めたばかりの頃は、脚が疲れダルくなったり思うように動けなかったりするかもしれませんが、継続することで筋力が向上し、いつの間にか長時間歩けるようになってきます。皆さんが取り入れやすい運動で結構ですので、積極的に身体を動かすようにしましょう

<ロコモの予防はいつから?>

人間の筋力は20~30代がピークになり、それから徐々に衰えるとされています。なので、そのピークを過ぎた40代前半から積極的に筋力トレーニングをした方がいいと言われています。特に、女性の場合は早い人で40代から女性ホルモンの量が減少してくるので、それに伴い骨量減少も懸念されるので、その辺からしっかり骨に刺激を送り骨粗鬆症を防止すると共に、筋力も鍛え筋力低下も予防していくことが推奨されています。

これは女性だけではなく男性にも言えることです。男性は男性ホルモンがあるので筋力は低下しにくいと言われています。しかし、安心できるものではなく、筋力トレーニングしなければ当然、筋力も落ちて、男性ホルモンの分泌も悪くなります。特に、最近は男性更年期という言葉に象徴されるように、定年間近の男性が鬱などの精神疾患に陥ってしまうという事例も多く。この男性更年期の原因の一つとして男性ホルモンの分泌低下が指摘されています。

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