第2節 ロコモチェックについて〔筋力や柔軟性の老化度〕 

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重症にならないようにすることが大切なのですが、ロコモは加齢と共に気づかずに進行していきます。運動器の疾患の初期症状は軽い違和感です。腰のだるさや膝の動きにくさなど誰にでも起きる違和感から始まり、徐々に症状が進行していきます。

こうした初期症状は常に現れず、時々違和感や痛みが出る程度のことが多いため見逃しがちです。症状が進行すると、動作時の強い痛み・安静時の痛み・患部の腫れ・炎症症状などが現れます。痛みが強くなることで、歩行や階段の上り下りが困難になります。

さらに悪化すると、患部の変形や激しい痛みや可動域の制限などが起こり、運動が困難になり立ち上がるのも強い痛みがでるなど、簡単な動作にも支障をきたすようになります。

関節の変形や骨密度の低下など、運動器の損傷は元通りにならない場合が多く、重症化する前にいかに対策をすることができるかが重要となります。同学会が公表したロコモ度テストは移動能力を同年代の平均と比較できます。高齢者以外でも体力低下の注意喚起に役立つはずです。筋力の低下、柔軟性の老化、関節の劣化など注意です。

<まずは脚力を測る立ち上がりテスト>

台に両腕を組んで座る。反動をつけずに両足で立ち上がり、その状態を3秒間保つ。両足ができたら片足でも挑戦する。若い人ほど低い台から片足で立てないと筋力が不足気味だと判定される。40~60代ならば40㎝の台から片足で立てるのが目安。40㎝の台の高さは、洋式便座や一般の椅子の座面程度の高さです。

<次に歩幅を調べる2ステップテスト>

 できる限り大股で2歩あるいた距離を測る。距離を身長で割った数字を平均と比べ、歩行能力をみる。このほか直近1カ月間の生活状況などを調べる25項目の質問「ロコモ25」がある。

ロコモを防ぐにはどんなトレーニングがよいのか。日本整形外科学会提案の「ロコトレ」では、バランス能力をつける片足立ちと足の筋肉をつけるスクワットを推奨する。片足立ちでは姿をまっすぐにして1分間保つ。これを左右それぞれで1日3回実施する。スクワットは息を止めず深呼吸するペースで5~6回。こちらも1日3回だ。

<ロコモは予防が重要>

ロコモで重要なのは予防です。40代から運動器に症状が出始めるといわれています。そこで20~30代の生活が後々に影響することも考えられますので、なるべく早期から運動習慣を身につけ、運動器の機能低下を防ぐことが大切です。

ロコモ予防や改善に重要なのが下肢の筋力とバランス能力です。歩く習慣をつけることで、筋力低下や移動能力の低下を防ぐことができますし、歩いたりする以外でも、様々なスポーツを行うことは効果的とされています。また、肥満体形であれば減量に心掛けましょう。脂肪の重さは皆さんの想像以上に関節や骨などに大きな負担を掛けています。

年齢を重ねる程、運動の効果は出ないと思われがちですが、何歳になっても効果はきちんと現れます。ただ、注意しなければならないのは、すでに運動器に疾患がある場合の運動です。ます。ただ、注意しなければならないのは、すでに運動器に疾患がある場合の運動です。

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