第2節 第四の癌治療法〔自己治癒力の活性化〕 

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<高活性化NK細胞療法>

癌の治療は、従来より外科療法(手術)、化学療法(抗癌剤)、放射線療法のいわゆる三大療法が主流でした。しかし、進行癌やある種の癌では、これらの方法だけでは有効でない事も事実です。三大治療と呼ばれる 抗癌剤・放射線・手術 が適応外になった患者さん、また標準治療と併用してより強力な治療を行いたいと思われる患者さんに、第四の治療と言われる免疫細胞療法を積極的に行うことにより、標準治療だけでは太刀打ち出来ない癌の克服を目指す医院があります。

高活性化NK細胞療法の特徴は、癌の部位や進行度合に関係なく治療が出来ます。ほとんど副作用もなく、身体に負担の少ない治療法です。他の治療法との併用で、相乗効果も期待できます。抗癌剤のように副作用で体力を奪うのとは逆に、全身状態を改善させながら治療が出来るのも「高活性化NK細胞療法」の大きなメリットです。また手術、放射線のように局所だけの治療とは異なり、全身の癌を攻撃することが出来ます。

癌という病気から生還している方は、沢山いらっしゃいます。しかし、その方たちは、癌の標準治療(三大療法)だけではなく、ほとんどの方は、自分で良いと思うことを、諦めずに積極的に取り組まれての生還です。いまや「癌」=「死」ではありません。

「癌」という病気の大きな原因は、強いストレスから来る免疫力の低下です。免疫力を軸にご自身の免疫細胞をダイレクトに増やす最先端医療の「高活性化NK細胞療法」と、東洋医学の「自律神経免疫療法」、さらに「温熱療法」「超高濃度ビタミンC点滴療法」「自家癌ワクチン療法」をも加え、癌治療専門クリニックとして後述の横浜クリニックがあります。

免疫細胞療法とは、自己の免疫細胞を体外で培養し活性化させて、体内に戻すと言う療法です。癌の患者さんは、免疫細胞の活性が健康な人と比べて低下していることが明らかになっております。そこで、体外で免疫細胞を増やし活性化させ、体内に戻すことで、体内の免疫力を強化し、癌細胞に確実な攻撃を仕掛けて「癌」の進行を阻止します。

患者さんご本人の免疫細胞ですので、まれに一過性の発熱を伴うくらいで副作用の心配は、ほとんどありません。免疫細胞療法は、三大療法と併用することで、相乗効果が期待でき、三大療法による副作用の軽減が可能です。

※免疫細胞療法は、理想的な癌治療法として注目を集める「最先端の癌治療法」です。厚労省も遂に2016年にこの療法を保険適用可能の認可を出しました。

免疫細胞療法の中でも、培養する細胞は、NK細胞やT細胞など種類がありますが、最も原始的な免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞の効果が注目されています。NK細胞はリンパ球の一種で、自然免疫の中心的役割を果たし、ウイルスに感染した細胞や癌細胞に結合して殺傷する役割を持っています。

NK細胞は癌であれなんであれ、異物と見れば即ちに攻撃するというワイルドな力がありま"す。癌細胞は健康な方でも毎日3000個~6000個くらいは体内で発生していると言われており癌細胞をいち早く発見して殺傷するのがNK細胞です。

癌患者さんは、NK活性が健康な人と比べて低下していることが明らかになっております。NK細胞療法は、最も確実性が高いと考えられるNK細胞を主に高活性化培養してから、点滴で体内に戻します。治療は血液50ccを採取することから始まります。一般の献血が 400ccですので、それと比べるとはるかに少量で、患者さんの身体への負担が少ないといえます。

その後、約2週間をかけて、無菌状態に保たれた最先端の培養施設で、熟練の培養技師が培養、活性化し、NK細胞を数百から数千倍を目安に増やします。これは、健康な人が持っているNK細胞の数は約1億個ですので、4億~5億になれば効果は期待出来ます。(NK細胞の数値は目安であり、培養期間も患者さんの容態次第です)それを生理食塩水とともに、点滴で 患者さんに戻します。

20ccを採血し、免疫細胞を増殖し活性化します。20ccという少ない血液からは、NK細胞を増やすのが難しく、T細胞も一緒に増やすことで、NK細胞を含む免疫細胞の総数を最大限確保することが可能になります。活性化して抗癌効果を高めた、Tリンパ球、Bリンパ球、NK細胞などのリンパ球をできるだけ大量に増殖培養し、生理食塩水とともに、患者さんに点滴で戻します。

◆東洋医学の自律神経免疫療法

新潟大学大学院医学部教授の安保徹先生の理論と、福田稔医師の臨床により注目された、自律神経免疫療法。経絡療法、爪もみ療法といった東洋医学の手法が、安保徹先生によって理論的に裏打ちされたのは、ご存知の方も多いと思います。

更にこの療法は、福田稔医師の臨床を通じて多くの治療実績をあげました。この療法が、自律神経免疫療法です。ここで少し「福田・安保理論」をご紹介いたしましょう。人間の身体の機能は、自律神経によってコントロールされています。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、主に過度のストレスなどで交感神経が緊張した時に、病気が発生します。特に癌の発症に深くかかわっているのは、働き過ぎや心の悩みなどのストレスと薬物の長期連用です。これらは、自律神経の一つである交感神経を緊張させ、免疫力の低下を招いて、癌を呼び込む体調をつくります。したがって癌を治すには、交感神経の 緊張を抑え、自律神経のもう一方の、副交感神経を刺激すればよいのです。

リンパ球のなかのNK細胞が癌細胞を殺すときに使うパーフォリンや、NKT細胞が癌細胞を殺すときに使うファス分子は、副交感神経が優位でなければ分泌することができません。つまり免疫細胞が癌細胞としっかり闘えるのは、副交感神経が優位な体調のときということになります。リラックスしているときや、笑いがこぼれるような楽しい時間を過ごしているとき、免疫力はより高くなるのです。大笑いするとキラー細胞は活性化するのです。

自律神経は、免疫機能の中心的役割を果たす白血球(95%を顆粒球とリンパ球で占める)の働きにも密接にかかわっていて、交感神経が緊張すると、顆粒球が増えます。健康な人は、顆粒球の割合が54~60%、リンパ球の割合が35~41%ですが、病気になると顆粒球の割合が60%を大きく超えてしまいます。このように、交感神経が優位になると白血球中の顆粒球が増え、 副交感神経が優位になるとリンパ球が増えることを福田稔医師と安保徹先生が発見しました。

すなわち、自律神経のバランスがくずれることによって免疫が低下して発病し、自律神経のバランスを整えることで免疫を高めて病気を治すことができるという理論。これは、人をまるごと全人的に見る東洋医学的考え(ホリスティック医学)で、西洋医学的な部分的対症療法とは異なります。

この「福田・安保理論」に共感した医師たちで、多くの臨床が得られ注目される「自律神経免疫療法」を下記の横浜クリニックでは「免疫細胞療法」と組み合わせ「複合免疫療法」と名づけ、相乗効果をあげています。

◆インデバ法(電磁波エネルギー)

インディバ(INDIBA)とは、電気メスの発明者であるスペインの物理学者ホセ・カルベット氏により開発された、電磁波エネルギーによる「高周波温熱機器」です。電磁波エネルギーを利用することで、人体の各組織にジュール熱(生体熱)を発生させます。インディバの特長は身体の表面のみならず深部まで容量の多いエネルギーを透過し、各組織に安全レベルのジュー ル熱を容易に発生させることができます。

温泉浴やサウナをはじめとする温熱療法は、昨今の流行の結果、岩盤浴、ゲルマなど多数存在していますが、これらの温熱療法と比べるとインディバは、一線を画したものと言えます。それらの温熱療法の熱源は身体の外部にあり、よって、外部からの温熱療法です。また、それらの熱は、体内に浸透することはありません。皮膚の毛細血管に吸収された熱は、血流によって運搬されるだけであり、わずか数10分で体外に放散されます。

それに比べ「インディバ」の最も優れた特徴は「深部加温」にあります。体内に発生したジュール熱(生体熱)は、血流や細胞間を介して全身に広がり、各組織に加温された温度は2~3時間の後には、体外に放散されますが、その間、身体の代謝を促します。

「インディバ」の「深部加温」の秘密とは、二つの異なる電極間に高周波エネルギーを透過させることで、電極間全域にジュール熱を発生させることです。その結果、一時的に体温を3~5℃、血流の少ない部位では、7℃まで上げることも可能です。このインディバ独自の温熱作用を応用することで、疼痛の緩和や、色々な医療効果が期待できます。

インディバ施術前に比べ、インディバ施術後に顕著に免疫細胞の増殖が見られました。NK活性もインディバ施術前に比べ、インディバ施術後に活性が高くなっていると確認されます。

【自家癌ワクチン療法の実際】

患者さんの癌組織が必要です。現在かかっている主治医の先生に、患者さんの癌組織(ホルマリン標本またはパラフィンブロック標本で組織量として2gあるもの)を提供いただけるかどうか、ご相談ください。手術を受けた病院では、一定期間、患者さんの癌組織を、ホルマリン浸けか、パラフィン包埋ブロック状態で保存しております。患者さんの癌組織が残っているか、手術を受けた病院にお問合せ下さい。

自家癌ワクチン作製には一週間程度かかります。通常2週間に1度、計3回、皮膚に注射します。この前後の免疫テストも加え、全部で5回の注射で済みますので入院する必要はありません。(急ぐ場合は1週間ごとや10日に1回でも可)、上腕の皮内5ヶ所に、自家癌ワクチンを注射します。全治療期間は、約6週間となります。

【具体的手順(プロトコール)】

原則として、ワクチン3回と前後の検査2回の計5回の注射投与のみで1コースの治療が終了します。お預かりした癌組織を加工して自家癌ワクチンを作製します。ワクチンの作製は無菌的に行なわれ、作製期間は約7~10日間です。

1.免疫反応テスト①
自分の癌組織に対する免疫反応の有無を見るため、テストを行います。右前腕内側の皮内にあらかじめ処理した癌組織の一部を注射します。
2.ワクチン投与(1回目)
免疫反応テスト①の2日後(48時間後)、発赤の直径を測定します。同時に写真をとっておきます。引き続きワクチン(1回目)を左上腕の皮内の5ヶ所に注射します。
3.ワクチン投与(2回目)
1~2週間後に、今度は右上腕皮内に2回目のワクチンを5ヶ所注射します。
4.ワクチン投与(3回目)
1~2週間後に今度は、左上腕皮内に3回目のワクチンを5ヶ所注射します。ワクチン投与は計3回です。
5.免疫反応テスト②
第3回目のワクチン注射の2週間後、左前腕内側の皮内に再度免疫反応テストを行います。
6.測定判定
免疫反応テスト②の2日後(48時間後)に発赤の直径を測定します。ワクチン療法の効果は、必ずしも直ぐにわかるわけではありませんが、ワクチン接種前の皮内反応と接種後の皮内反応(免疫反応テスト①と②)を比較することにより、患者さんの体の中で、自己の腫瘍に対する免疫反応の変化を推測することができます。

推薦先⇒横浜クリニック

神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1丁目7番地12 ハウスプラン横浜ビル 2階
【診療時間】 10:00~18:00(水日祝を除く)
【電話受付】 09:00~18:00(水日祝を除く)
【休診日】 水曜日・日曜日・祝日

癌の手術後は、どの病院でも必ず摘出癌組織をホルマリン漬けにして病理検査を行います。しかし、病院まかせにしておくと、ごくごく微量を病理診断用に使われるだけで、残りの貴重な癌組織は、大学病院では研究のために使われてしまう、民間病院では(あるいはそこから臨床検査会社に廻されると)捨てられてしまう、ということが頻繁におこります。

患者さんは、手術で摘出したご自分の癌組織を、決して捨てさせないように病院に依頼して下さい。癌が再発したり転移したとき、それを殺せる強力な武器になります。癌組織にだけ癌抗原があるからです。

「自家癌ワクチン療法」を希望される方は、ご自分の摘出癌組織が必要になりますので、必ず保存願います。また「自家癌ワクチン療法」を希望されない方でも、摘出癌組織を保存しておく事を強くお勧めします。医療技術の進歩速度から推定しますと、近い将来、必ずや超微量でも、どんな種類の“癌抗原”があるかが分かる時代がきます。その検出に役に立つと思われるからです。

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