第5節 肥満症に合併しやすい病気〔恐ろしい病気の百貨店〕 

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<肥満を防ぐには>

「これは上記の肥満者の傾向の逆をやればよいのです。

  • 過食せずに規則正しい食事を摂ること
  • 間食を避けること(特に、菓子類や甘味飲料)
  • 食事を制限すること、更に運動量で余分なカロリーを消費すること
  • 食事の内で米、パン、麺類(糖質と言われる主食)を減らすこと
  • 副食の野菜類、肉類、魚類、乳製品類を減らさずに先に食べること
  • アルコール類を控えること(ビール1本=ご飯1椀半)
  • 運動量を増やすこと

運動量を増やすのは大変です。例えば、ジュース1本は100カロリ(体操30分か縄跳び15分)やポテトフライ1皿130カロリー(ゴルフでハーフラウンドに匹敵)です。

<肥満は万病への特急券>

健康は誰かに守って貰うものではありません。自分で出来ることから毎日を積み上げて行くことが大事です。人生の後半で様々な病気になってから「どうして私が?」と嘆いても「そんな貴方だから」と笑われるだけです。貴方がそんな生活態度、生活様式を自分で選んだ結果なのです。後悔する前に自分で生活全体を見直してみませんか?減量ダイエットでの注意事項:

  • 極端な食事制限をしないこと(リバウンド願望になります)
  • 必要な栄養分は必ず摂取すること
  • 気長に徐々に月に500グラム減少が理想です

※そして『焦らず+慌てず+諦めず』気長にやりましょう

肥満になれば様々な弊害が発生しますし、何よりも色んな病気を併発し易くなるのです。簡単に太っている、肥満だなど笑っておれません。

1 内科的疾患
1)循環器系
心臓血管疾患、粥状動脈硬化症、高血圧症、腎疾患(慢性腎炎)
2)内分泌系および代謝性疾患
糖尿病、痛風
3)呼吸器系
肺胞性換気障害、ピックウイック症候群
4)消化器系
脂肪肝、胆嚢疾患、膵臓炎
5)神経系
嗜眠発作
6)骨・関節系
変形性関節炎
7)その他
扁桃腺肥大、子宮体部癌
2 産婦人科的疾患
1)卵巣機能不全、子宮発育不全、月経異常、不妊症
2)子宮体部癌
3)妊娠合併症、出産時危険と産褥時異常
4)膣炎、外陰湿疹
3 皮膚科的疾患
1)偽性黒色表皮腫
2)皮膚炎、瘍
3)多汗症、汗疹
4)皮膚掻痒症、湿疹
5)線状痕
4 外科的疾患
1)ヘルニア
2)手術時の危険
5 その他
1)疲れ易い、背痛、足の障害
2)暑い日の不愉快さの増大
3)肉体的ハンディキャップ

この様に、肥満が原因となって数々の病気を併発するのです。以下、簡単な肥満検査に関して、一般的な説明します。

<各種の検査>

  • 血圧測定(高血圧)
  • 検尿や血糖検査(糖尿病)
  • 血中コレステロールや中性脂肪(動脈硬化)
  • 胸部X-P(心肥大)
  • 肝機能検査(脂肪肝)
  • 換気障害(ピック症候群)
  • 血性尿酸(痛風)

<食事療法>

摂取カロリーの制限と運動による蓄積燃料の消費により、1日に必要な最低必要量を見てみます。余剰脂肪を摂る成人で基礎代謝1500calの場合に最低必要量は?

  • 蛋白質 1日 40~60g
  • 脂肪  1日 10g
  • 糖質  1日 80~100g

成人で日常生活者では1200calの場合に最低必要量は?

  • 蛋白質 1日 60g
  • 脂肪  1日 40g
  • 糖質  1日 150g
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