第1節 タバコを吸えばスッキリする?〔よく聞くけど本当?〕 

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タバコを吸った時に、イライラや落ち着かない感じがスーッとおさまって行く感覚を喫煙者なら誰でも味わったことが有るでしょう。ストレスの多い社会で生活するには、イライラを解消できるタバコは欠かせないと考える人も多いでしょう。本当にそうなのでしょうか?

タバコを吸わない人はどうすればいいでしょう。実は、イライラは仕事や家庭などの社会生活の環境が原因ではないのです。タバコを吸い終えて1時間もしない内に、血液中のニコチンが減り、イライラや落ち着かないなどのニコチン切れ症状(離脱状態や禁断症状)が現れます。仕事や家庭のストレスが原因どころか、タバコを吸うことが原因だったのです。

もしも仕事や家庭でのストレスが原因ならば、一番リラックスできている筈の寝起きの時間帯にタバコを吸いたくはならないのです。怖ろしいことに、イライラや落ち着かないのはタバコに原因があって、それを鎮めるためにタバコを吸って、これがマイナス効果の倍増を招いていたのです。

<喫煙行為>

喫煙する行為は、喫煙自体が原因で生じたイライラや落ち着かない感覚を、次の1本を吸う事で解消しているだけでした。つまり、喫煙習慣から脱出することが出来れば、イライラなどのニコチンの切れた症状から無縁な生活を送ることが出来るのです。

タバコを止めれば===>イライラが無くなる!

<禁煙すると>

禁煙すると最初の3日間はニコチン切れの症状が強く現れます。殆どは1ケ月以内に消えます。但し、タバコを吸いたい気持ちは10週間以上残り、再び吸い始める人が多いのです。

  • ・タバコ1本で1日分の寿命が短くなったら?
  • ・手術などでタバコを吸えない入院患者だったら?
  • ・高山病に罹るような酸欠の高山に登っていたら?
  • ・この世にタバコが販売されていなかったら?

ニコチン中毒だから止められない?いいえ仮に麻薬中毒などの中毒禁断症状の場合には、24時間を依存します。飛行機内では仕方なく喫煙を我慢できますね。入院中も我慢します。もっと言えば、就寝中は?中毒だったら我慢できずに夜中に禁断症状で目覚めて吸うでしょうね。でも貴方は『睡眠中は吸わずに眠っている』のでしょう?心理的な意志が弱いだけですよ。

<ニコチン依存症>

いつでも止められると思って吸い始めたタバコなのに、いつの間にかタバコと縁が切れなくなってしまったのは何故?禁煙に何度も挑戦しては、つい吸ってしまうのは何故?

余談ですが、中世のヨーロッパでは児童の頭痛薬としてタバコを吸わせて鎮痛効果を上げた話を述べました。WHOでの成人制限や妊婦制限が常識の今日では笑い話ですね。タバコの煙に含まれているニコチンが、麻薬にも劣らない強い依存性を持っています。そのために、現在では、喫煙習慣の本質は『ニコチン依存症』と言う、治療が必要な病気なのです。

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