第2節 喫煙と健康〔ニコチン中毒は存在しない〕 

前ページ 次ページ

タバコはアメリカインディアンの祭礼品でした。コロンブスがアメリカ大陸を発見した時に持ち帰ったトウモロコシとジャガ芋と梅毒とタバコが世界に広まりました。

この煙草は、当初ヨーロッパでは嗜好品と言うよりも医療品として、イギリスの小学校などで頭痛を感じた子供に喫煙させたそうです。日本に伝わった折には「西欧人は腹の中で火を焚いて口から煙を吐く」と喫煙文化に驚いたそうな。

喫煙が健康に及ぼす有害性に関して、1962年に英国王立医師協会が『喫煙と健康』レポートを発表し1964年米国公衆衛生総監も同様の発表をしたことで、喫煙の有害性が殆ど決定的になり、更には世界保険機構WHOが1970年と1975年に『喫煙の健康への影響』と言うレポートを発表しました。これで世界中がタバコ(喫煙)の害を騒ぎ始めました。

これらの報告で今や、喫煙が及ぼす癌や呼吸器系疾患や心臓循環器系疾患の重要な因子であるとなっています。更に、高血圧、糖尿病など様々な弊害が報告されるに及んで、生命保険業界では喫煙者加入で差別(高額な契約金)をする所もあります。喫煙者のみならず、喫煙しない人や退治や乳幼児にも伏流煙の自動受煙で被害があります。

<煙草の煙の成分>

煙草の煙の主成分であるタールの中には、ニコチンや発癌物質(ベンツピレンほか十数種)が含まれています。タール以外の煙の成分は、一酸化炭素、二酸化窒素、アンモニア、揮発性酸類、アルデヒドなど200種類も化学物質が含まれます。

<煙草が及ぼす症状>

  • 脈拍の増加(1分間に15~20増加)
  • 血圧の増加(最大血圧の10~20㎜の上昇)
  • 咳や痰の増量
  • 朝の歯磨き時の息切れや吐き気
  • 食欲不振
  • 酸素交換機能の低下
  • 階段昇降時や運動時の息切れ

<煙草が及ぼす症状>

  • 消化器系(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)
  • 呼吸器系(慢性気管支炎、肺気腫)
  • 循環器系(心筋梗塞、狭心症、動脈硬化症、脳梗塞、脳出血)
  • 癌(肺癌、肝臓癌、食道癌、胃癌、その他の癌)

<喫煙と癌>

・肺癌:7倍(1日に50本以上なら20倍)
・膵臓癌:3倍(1日に50本以上なら20倍)
・食道癌:2倍
・肝臓癌:2倍
 国立ガンセンター平山博士の3年間追跡調査の報告書より。
前ページ 次ページ