第1節 COPDの重症化〔全身への悪影響発生〕 

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COPDが進行してゆけばどうなるか?息切れだけでは済みません。呼吸器系統のみならず全身に影響が発生します。少し動いただけで息切れし、着替えや入浴などの日常生活が困難になります。また、肺癌をはじめ動脈硬化、心臓障害、血管疾患、骨粗鬆症、鬱病なども発症し 易くなります。

その上、咳や痰や息苦しさまで加わって症状が急激に顕在化する『COPDの増悪』が起き易くなってきます。このCOPD像悪が繰り返されると更に進行して、入院治療を余儀なくされたり、死に至るけーすもあります。もはや仕事や生活を営むことが困難な状態になります。

<治療法>

今では良い治療法があり、早くに治療を開始すれば良好な状態を長く保てます。COPDはひと昔まで治療法の無い病気とされてきました。近年は研究が進み、予防が可能で、治療が可能な病気に位置付けられています。治療の第一歩はもちろん禁煙です。

気道を拡げて呼吸機能を改善する薬物療法、呼吸筋や全身の機能の衰えを防ぐ運動療法などを組み合わせて継続することで、良好な状態を保てます。今では小型で携帯に便利な吸入薬もあり、日常生活を妨げることなく治療を受けられます。

予防法としては、感染症が主な原因でもあるCOPDに対しては、手洗いやうがいの習慣も重要な生活習慣として身に着けたいものです。COPDは治療を始めるのが早ければ早いほど肺機能の低下は緩やかになります。

PH

<今すぐCOPDチェック>一つでもあれば医師か薬剤師に相談を!

  • □40歳以上でタバコを吸っている。または吸っていた。
  • □咳や痰がしつこく続くことがある。
  • □階段を昇る時に息苦しいことがある。
  • □タバコを吸い続けて1日の喫煙本数*喫煙年数が600を超えている。