第4節 皮膚癌の種類と悪性度〔早期発見が出来る〕 

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皮膚癌は、胃癌や大腸癌や肝臓癌などのように内臓にできる癌と違って、直接的に時分の目で見ることが出来るので、早期に発見できる可能性が高い。特に、乳幼児の場合には細胞分裂の成長が早いので皮膚癌との競争になるため早期発見が極めて大事です。

細かく分類すると数十種類ものタイプに分類される皮膚癌は、原因不明のものも多いが、紫外線が発症に大きく関係していることは分かっています。ここでは代表的な3つの皮膚癌について説明します。

<メラノーマ(悪性黒色腫)>

メラニンを作り出すメラノサイトという細胞が癌化してでき、通常は黒いホクロのように見える。日本人では足の裏、手足の爪などに発症するケースが多かった。しかし、最近では欧米人と同様に背中や四肢の皮膚にも発症するケースが増えている。40歳代から多くなり、60~70歳代が最も多いのです。

病変の形や色が変化するのが特徴で、数ヶ月から1年ほどの短期間で目に見えて大きくなったホクロがある場合(7ミリ以上)には、皮膚科で診察してもらったが良いでしょう。

悪性度が高く、転移しやすい癌なので早期発見と治療が必要です。皮膚癌の発生頻度は、人種間で大きな違いがあります。例えばメラノーマの場合、人口10万人当りの年間発生率が白人で20~30%、日本人で20%、黒人で 0.5%程度と言われている。その原因は、表皮のメラニン色素の量の差である。メラニン色素を多量に含有する黒人の皮膚は、紫外線を防御するメラノ サイトのメラニン産生能力が高いために、皮膚癌の発生頻度が低いのです。

<有棘細胞癌>

表皮ケラチノサイトが癌化したもので、通常は皮膚が盛り上がり、中央が赤みを帯びているように見えます。大きくなってくると潰瘍化し、悪臭を伴うこともあります。患者の半数以上は、紫外線を長期間に渡って浴びたことが原因と見られ、顔の辺りで発症し易いのです。

<基底細胞癌>

表皮ケラチノサイトの癌であるが、毛の元となる系統の細胞の癌と見なされ、皮膚癌の中で最も発生数が多いものです。ホクロに比べると青黒く、表皮には蝋燭の蝋のような光沢があります。中央部が潰瘍となって、周囲の正常組織を破壊しながら進行することがあり、70歳代の高齢者が最も多い。目の下や鼻の辺りで発症することが多い。転移することは稀です。

◆診断に使われるダーモスコピー

皮膚癌は見た目では悪性か良性かの判断が難しく、以前は組織切除で診断していました。しかし、最近では医療機器の進歩で「ダーモスコピー」と言う特殊なルーペで観察する診断法が開発されています。病変部を切除しなくても悪性か良性かの判断ができるようになりました。

これは、皮膚表層の乱反射を防止した上で、ハロゲンランプやLED白色灯を照射しながら10~30倍まで拡大して患部を観察する診断法として注目されています。

見分けにくいホクロと老人性シミとの区別もつけやすくなりました。肉眼で注意して観察して欲しい事:黒いシミは老人性シミ、赤いシミは危険な癌細胞の可能性があります。

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