第3節 皮膚の構造と皮膚癌〔メラニン色素との関係〕 

前ページ 次ページ

皮膚癌の最も大きな要因でもある紫外線、皮膚癌は一般的に日光に当たる顔や手の甲などに発生することが多いのです。しかし、全身どこの皮膚にも生じるメラノーマのような種類のものもあります。そこで皮膚の構造を少し説明しましょう。

メラニン色素が多いほど肌の色は黒くなり、紫外線に対する抵抗性が高いのです。人間の皮膚の色は様々ですが、一般的に白色人種は皮膚癌になり易く、日本人をはじめとした有色人種は皮膚癌になり難い、と言われてきました。

<皮膚の構造>

皮膚は、表皮と真皮との2層からなり、その下には皮下脂肪織があります。表皮は皮膚の最も外側にあり、クラチノサイトという細胞が90%以上を占めています。ここには紫外線などを吸収して、DNAへのダメージを少なくするメラニン色素を作るメラノサイトという細胞もあります。また、真皮はコラーゲンなどの線維で構成されており、微小な血管網や神経が通っ ています。

皮膚には、大変多くの組織があるため、様々な種類の皮膚癌が発生します。

PH

<皮膚癌発生のメカニズム>

皮膚の細胞にはDNAがいったん傷ついても、それを修復する仕組みが備わっています。しかしDNAの損傷が度重なると修復ミスが発生し、間違った遺伝子情報が生じることがあります。それが長年かかって皮膚癌の原因になると考えられています。

PH
※紫外線を浴び過ぎると、免疫機能が低下する。また、眼にも影響して白内障を発症する。