第50節 応用行法18<正座位>〔腰/股を調整〕 

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上半身を前後左右に倒して診ても把握しにくい腰の問題については、4種類の斜め倒し(左/右斜め前倒しと左/右斜め後倒し)で動かして診ると、痛みや不快感を感じる方向を適切に掴む事がでます。併せて気持ちの良い方向も判ります。

斜め倒しは正座の姿勢で行いますが、正座が出来ない人はこの斜め倒し動作に限ってあぐら座りの姿勢でも構いません。

なお、動かして診ている間に、痛みや不快感が出た時点で、すぐに動きを止めます。

<運動の観察>

  • 相手の正座した姿勢の背後に座って動作を診ます。上半身を左側へ45度廻して、両手を床に着き、ゆっくりと体を左斜め前へ倒させ快感か不快感かを確かめます。
  • 次に相手の背に手を当てて(相手は左斜め上体を廻したまま)ゆっくり右斜め後へ倒させて快感か不快感かを確かめます。
【正座位応用行法18】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 快適な方向へ倒そうと運動します。
    両掌を膝の上に置いた姿勢です。
  • 前倒しが快適:両膝を立てて相手の背筋に当て、両手は相手の肩に掛ける。
  • 後倒しが快適:片膝を立てて相手の背筋に当て、両手は相手の肩甲骨に当てる。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、快適な方向へ上半身を傾けようと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。
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