第49節 応用行法17<伏臥位>〔肩関節を調整〕 

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肩関節の機能に関係している筋肉は、11種類あって、股関節に次いで筋肉の種類が多い所です。人体の内で最も活発に自由に動かすことの出来る手や腕の機能を維持している所です。

腕が痺れる、痛む、冷えるなどの症状や、腕が上がらない、上げると痛むなどの機能異常は五十肩とも呼ばれたりします。肩関節や肩甲骨の周辺の筋肉に過緊張やシ凝りがある場合が多いものです。

<運動の観察>

  • 本人はうつ伏せで肘を曲げ、両掌を重ねた上に額を乗せて、背筋を伸ばします。
  • 相手の背部を跨いで両手で左右の肩部分の関節形状に違いが無いか良く診て下さい。
    高低差があったら、高い側の肩関節に異常が多いので、こちら側から先に押して圧痛や不快感が無いか確認します。
【伏臥位応用行法17】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 不快感のある肩に対して、快適な方向へ運動します。(胸式呼吸が効果大)両掌を重ねて上に額を乗せておく。
  • 安定した姿勢を取り、不快感や圧痛を感じた所へ両掌を重ねて当て、相手の運動を軽く抵抗します。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、肩を快適な方向へ上げようと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。
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