第48節 応用行法16<伏臥位>〔胸椎/肋骨1~6を調整〕 

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肋骨1~6番は肩甲骨に覆われていて個々の歪みを見つける事は不可能と言われています。しかし、肩甲骨の上から押して診れば、左右のしなやかさの差や緊張した筋肉を見つける事が出来ます。

肺や心臓などを保護している肋骨1~6番の歪みは、単に肩凝りや側腕症の原因となるだけでなく、肺や心臓の機能にも影響を与えますので、早く直すべきです。

<運動の観察>

  • 本人はうつ伏せで肘を曲げ、両掌を重ねた上に額を乗せて、背筋を伸ばします。
  • 相手の腰部を跨いで両手の掌を外向きにし、肩甲骨を覆う様にして両側の筋肉に当て左右交互に軽くジワッと圧迫して診ます。しなやかさの差、圧痛、不快感が無いかを確認して下さい。
【伏臥位応用行法16】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 不快感のある肩に対して、快適な方向へ運動します。胸式呼吸が効果大です。
    両掌を重ねて上に額を乗せておく。
  • 安定した姿勢を取り、不快感や圧痛を感じた所へ両掌を重ねて当て、相手の運動を軽く抵抗します。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、肩と背を快適な方向へ上げようと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。

押して診た時は、片方に圧痛や不快感があったので行法を行った結果で、今度は反対側に圧痛や不快感が生じる場合があります。慢性的な肩凝りや背凝りの人に良くある事なので、左右に行法を施して下さい。(両側の肋骨に歪みがあった場合ですからバランスを整えます。)

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