第47節 応用行法15<伏臥位>〔胸椎/肋骨7~10を調整〕 

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肝臓、胆嚢、脾臓、胃と言った重要な消化器系臓器を包んでいるのが、胸椎と肋骨7~10番です。これらの部位で内臓に異常があれば体表に、体表に異常があれば内臓に、それぞれ異常が顕れます。この行法でバランスを整えれば、内臓も正常に機能します。

肋骨を整える効果は、内臓機能と協調性の向上ばかりでなく、同時に自律神経系の交感と副交感神経を整えると言う効果もあります。

<運動の観察>

  • 本人はうつ伏せで肘を曲げ、両掌を重ねた上に額を乗せて、背筋を伸ばします。
  • 相手の足側を跨いで両手の掌を外向きにし、腰椎の両側の筋肉に当て、左右交互に軽くジワッと圧迫して診ます。しなやかさの差、圧痛、不快感が無いか確認して下さい。
  • 次に両掌の位置をずらして肋骨7~10番に当て、左右交互に同様に確認して診ます。
【伏臥位応用行法15】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 腰と背を快適な方向へ少し上げる運動を行います。胸式呼吸が効果大です。
    両掌を重ねて上に額を乗せておく。
  • 安定した姿勢を取り、不快感や圧痛を感じた所へ両掌を重ねて当て、相手の運動を軽く抵抗します。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、腰と背を快適な方向へ上げようと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。