第45節 応用行法13<伏臥位>〔股/腰/太股を調整〕 

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股関節は、上半身を支えて運ぶ最も重要な運動機能を持つところです。この股関節に関係する筋肉が22種類あることでも、その重要性が判ります。この22種類ある筋肉群は、腹筋群と拮抗する関係にあります。

つまり、股関節周辺の筋肉に歪みが起きるとすぐに腹筋に影響があり、腹筋に歪みがあれば直ちに股関節に関連する筋肉に影響してしまいます。股関節の筋肉群がバランスを崩したり、腹筋群との拮抗バランスに異常が起こって体に歪みが生じると、健康の基盤や要が崩れてしまいます。

腹痛も喘息も排泄異常や増血機能の異常など、殆ど全ての症状が股関節のバランスを整える事で早く治ります。

<運動の観察>

  • 本人はうつ伏せで肘を曲げ、両掌を重ねた上に額を乗せて、両膝を90度ぐらい曲げて立て膝と膝との間を10センチ程度あける。
  • 相手の足側に座り、相手の両足首を持つ。足の外倒しと内倒しを行って診る。不快感や圧痛がないか確認して最大圧痛点を探します。
  • ここで外倒しの場合には、無理をしない様に注意して下さい。倒しづらいのを無理に押さえない事が重要です。
【伏臥位応用行法13】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 快適な方向へ足を倒す運動をする。
    両掌を重ねて上に額を乗せておく。
  • 外倒しと内倒しとで不快感や痛みを確かめ、快適な方向へ足を倒す運動を軽く抵抗します。その時に太腿の最大圧痛点に一方の掌を当てておきます。

この行法は、左右の足に行って下さい。

<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、足を快適な方向へ倒そうと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。